ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ボッシュグループは1月27日、AI(人工知能)の研究センター新設に、3億ユーロ(約365億円)を投資すると発表した。ボッシュグループのAI研究センターは、インドのバンガロール、米国のパロアルト、ドイツのレニンゲンの世界3か所に拠点を置く。当初の従業員は、3拠点合計でおよそ100名を予定する。AI研究センターの目的は、AI分野の専門知識を強化すること。すでにボッシュは、センサーによって、モノに感覚機能を持たせることに成功。次の目標は、モノに学習し、インテリジェントに行動する能力を身に付けさせること。ボッシュは5年以内に、AIを備えた製品がボッシュの売上高の10%を占めることを見込む。ボッシュの取締役会のフォルクマル・デナー会長は、「今から10年後には、AI抜きで作られるボッシュ製品はほとんどなくなっているだろう。製品自体がAIを内蔵するか、少なくともその開発と製造過程でAIが重要な役割を担うようになるはずだ」と述べている。