GfKジャパンは、2016年9月の自動車タイヤ販売速報を発表した。同データは、全国のカー用品量販店、ガソリンスタンド、インターネットの販売実績を基に市場規模相当に拡大推計したもの。それによると、9月のタイヤ販売は、本数、金額共に前年比10%前後のマイナスとなった。前年比2割減だった8月と比べるとマイナス幅は小さくなったものの、厳しい状況が続いている。9月は北海道など積雪地域で冬タイヤ販売がスタートする時期。今年9月は暦の上で前年に比べ祝日が1日多かったものの、冬タイヤ販売もまた本数で前年比6%減、金額で同8%減と前年を下回った。ただし、主にセダン向けとなる195/65/15などの一部サイズの冬タイヤでは前年を大きく上回る販売がみられた。冬タイヤ商戦が本格化する10月に入り、市場構成比の高い軽自動車向けサイズの販売伸長が期待される。