昨年末、ガリバーインターナショナルの羽鳥社長が、定額料金で好きな車を利用できるサービスを開始することを発表しました。「洋服を着替えるように車を提供する」。例えばスキーやスノーボードに行く冬にはSUVや四駆、夏場にはオープンカーに乗りたいといったニーズに応えるため、月額定額で車を提供するサービスをスタートする事を発表しています。また、JTBが福岡市のタクシー会社と組んで、福岡市内の一部で70歳以上の方を対象とした「高齢者向け定額乗り放題タクシー」の実証実験を既に開始しています。設定した距離によって月2万8000円から6万4000円までの料金が決まるとしており、自動車に関わる全てのランニングコストや運転する負荷を考えるとだいぶお得になるようです。このサービスは今年の4月から、全国の政令指定都市20ヶ所で本格的にスタートするそうです。最も身近でユニークな事例として挙げられるのが、日本交通と大塚製薬による「ポカリタクシー」ではないでしょうか。これは期間限定で車内に設置されたモニターに映されたポカリスエットのメッセージを見て「無料 一本飲む!」というボタンに触れると、ポカリスエットが貰えるというものです。車上に装着されたポカリスエットの行灯は視認性も高く、広告メディアとしてタクシーの利用価値を上げるユニークな取り組みです。現在、日本国内におけるカーシェアリングの利用者数は70万人を越え、昨年から「残価設定クレジット」や「個人向けリース」が伸び「クルマの所有」の方法が変わってきているのは周知の通りですが、さらにこのガリバーやJTBなどの取り組みによって、「クルマの乗り方」が変わる時代になっていくのかもしれません。
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