栃木県宇都宮市で、ボディコーティングを中心としたカーディテイリングサービスを展開するアペックス(郡司公生代表取締役)が、赤外線と熱風でコーティング剤を乾燥させる施工方法と専用ブースでの特許を取得した。同社によると、従来のガラス系コーティングは安全硬化するまでに2週間~1ヶ月程度掛かり、その間に水シミやホコリが付着するなどの問題があった。同社では、赤外線ヒーターで半日程度乾燥していたが、車全体を均一に乾燥することができなかったという。今回、特許を取得した「コーティング完全乾燥ブース」導入の経緯は、エンドユーザーに対して他社とのクオリティーの違いを可視化したいとの郡司社長の想いから、5年の歳月を重ねて完成させたもの。同様の特許がある中で、同社の特許取得の主な要因は、完全密閉できるブース内に埋め込まれた28基の赤外線ヒーターと、20,000cal/Hのバーナーによる80度の熱風を併用しての完全乾燥によるもの。近赤外線・中赤外線・及び遠赤外線の3つの波長を使用したヒーターは、放射状に広範囲を均一に照射することができるという。赤外線と熱風によるWヒーティング効果で、1時間弱で車体全体をムラなく完全乾燥させる。常温乾燥との比較テストによると、光沢が10%向上するほか表面硬度も1~1.5H程度上がり、キズや水シミの防止効果もあるという。また、完全密閉の空間でありながらも、強制換気システムによってホコリの混入防止や、コーティング剤に含まれるフッ素吸入による中毒事故の防止にもつながる。開業以来18年、コーティング業界の中でも、類まれな設備を持つ同社は、「設備だけがすべてではなく、お客様に喜んでいただきたいという人間力こそが最大の強み」と考えているという。
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