歴代の日産『ローレル』ハードトップ(HT)モデルが集結…55周年を節目にオーナーらが親交を深める | CAR CARE PLUS

歴代の日産『ローレル』ハードトップ(HT)モデルが集結…55周年を節目にオーナーらが親交を深める

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日産ローレル ハードトップ生誕55周年を祝う集い
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東京日産自動車販売新車のひろば村山店(東京都武蔵村山市)で4月13日、歴代の日産『ローレル』ハードトップ(HT)モデルが集まり、各オーナーらが親交を深めた。ローレルC30クラブの主催。

日産のラインナップに初めてHTが加わったのが、1970年6月にデビューした初代ローレル2ドアHT。2020年には50周年の節目に当たることから、その初代C30型系から最終型となる8代目C35型系までの歴代ローレルHTが計8台集まり、記念撮影やプチパレード走行などが行われた。

今回はそうした8モデルを中心に「日産ローレル ハードトップ生誕55周年を祝う集い」と銘打ち、かつて同車の生産拠点だった日産(もとはプリンス)村山工場跡地にあるディーラーのもとへと再び里帰りすることとなった。

以下はこの日集まった世代別ローレルHTである。

初代C30型系「2000GX」(1970年):2ドアHT。G20型エンジン。日産における「ハイオーナーカー」のはしり。エンジンはプリンス自動車製。2ドアHTは初代トヨタ『マークII』への対抗措置。当初はノッチバックも検討されていた。この個体はHTのトップグレード。純正オプションであるレザートップの補修をしているだけで、外観は村山工場を出てからほぼ変わっていない状態。

2代目C130型系「2000SGL」(1975年):2ドアHT。L20型エンジン。これ以降、基本設計が『スカイライン』と共通化。リアサイドウインドウがすべて下がるのはこの代まで。いわゆる“ブタケツ”。幼少期にクジラのように見えて憧れていたこのモデルを就職後にヤフオクを見て購入。やんちゃ系にされがちなモデルだが、ほとんどノーマルなのに驚いたという。

3代目C230型系「2800SGL」(1977年):4ドアHT。L28S型エンジン。新設定された4ドアHT。2ドアHTもラインナップ。前期型のノーマル車は珍しい。L28エンジンは丈夫でメンテナンスも楽。リアボードには鋳造木型で作られた桂製の1/12の愛車を飾っている。

4代目C31型系「2000Eメダリスト」(1983年):4ドアHT。L20E型エンジン。開発主管は”ミスタースカイライン”桜井眞一郎。インジェクションのノンターボ車。ヨーロピアン調だがマイナーチェンジでフロントグリルなどがややアメリカン調に。父親が乗っていた頃のグレーの外装色やフォグランプ、CDプレーヤーなどを再現した。

5代目C32型系「V20ターボメダリスト」(1987年):4ドアHT。VG20ETエンジン。スタイルを再びアメ車調に。歴代ローレルでは唯一のV6エンジン搭載。世界初の電動格納式カラードドアミラーを採用しているが、故障が心配で動かしていない。静粛性が高く、開放感があって見切りが良いなど運転しやすい。ステッカー類なども当時を再現。

6代目C33型系「ツインカム24VターボメダリストクラブS」(1990年):4ドアHT。RB20DETエンジン。歴代最後のピラーレスHT。ボディは4ドアHTのみ。昔、実家にC130のSGLがあり、ローレルには特別な思いがあった。2005年に日産の中古車サイトで見つけて即決。以来、同グレードを見つけることができない。フルノーマル。今はない、造るに造れない貴重なHTモデルを大切にしていきたい。

7代目C34型系「20ツインカムメダリスト」(1993年):4ドアピラードHT。RB20DEエンジン。全車3ナンバー化。センターピラーのある4ドアピラードHTに。父親が乗っていた型と同じ。真横から見ると窓の形がすっきりとした台形に見える。2.0のツインカム、5MTは珍しい。全体の作りが良く、室内も広い。C34は他に2台持ち。

8代目C35型系「25メダリストV」(1997年):4ドアピラードHT。RB25エンジン。最後のローレル。トランスミッションは4速ATのみ。2003年1月に販売終了。3歳の頃、子供向けのVHSで見た「日産ドライビングパーク」に登場するC35に憧れ、大人になって購入。前期型でフルオリジナル。「NEOストレート6」エンジンは静粛性があり、高回転が気持ち良い。

この日は生憎の雨となり、長野から遠征予定だった初代が欠席となったが、C30クラブの野村充央代表の同型モデルを並べることで、全世代8台コンプリート。初代セダンの1800GL(1970年)とC32型セダン、『ブルーバード』1800SSS(1970年)もギャラリー参加した。

それぞれに旧交を温める中、初代ローレルHTや初代フェアレディZなどをデザインした松尾良彦氏が2020年の「ノスタルジック2デイズ」で行ったトークショーの録音を聴くコーナーも設けられ、参加者たちは熱心に聞き入っていた。

場所を提供した村山店の高橋聡店長も、ローレルを3世代乗り継ぎ「思入れのあるクルマ」だと挨拶。「今はミニバンやSUVなどの時代ですが、販売会社はローレルのような魅力のあるセダン系もまた企画してほしいという意見が結構あります。皆さんもアンケートなどでそうしたご要望を示していただけると、もしかしたら実現するかもしれません」とアピールした。

また、野村代表は、再び全8モデルが揃ったことにひと安堵した様子。「今回も5年ぶりに歴代が集まってくれて感謝します。和気あいあいと話ができたことが良かったです。これからも続けていければ」と話していた。

この開放感がたまらない…日産 ローレル ハードトップ生誕55周年を祝う集い

《嶽宮 三郎》

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