アルプスアルパイン、オムロン、清水建設、日本アイ・ビー・エムが参画する次世代移動支援技術開発コンソーシアムは、日本科学未来館と共同開発した視覚障がい者向けナビゲーションロボット「AIスーツケース」の実証実験を、「大阪・関西万博2025」で実施する。
4月13日から10月13日までの期間中、一般来場者による体験予約の受付を開始する。
AIスーツケースは、視覚に障がいのある人を目的地まで自動で誘導することを目的に開発された、スーツケース型ロボットだ。これまで、大型ショッピングモールや空港、日本科学未来館などで実証実験を重ねてきた。2024年4月からは未来館で毎日定常的な試験運用を行い、ナビゲーション技術のさらなる向上に取り組んでいる。
大阪・関西万博では、「スマートモビリティ万博」の一環として実施される「ロボットエクスペリエンス」にAIスーツケースが採用される。会場内では複数台を同時に運用し、社会実装に向けた運用モデルの技術的な課題を洗い出すなどの検証を行う予定だ。
体験コースは、20分程度のショート・ツアーと50分程度のロング・ツアーの2種類が用意される。ロボット&モビリティステーションを起点に、パビリオンや東ゲート広場、大屋根リングなどを散策できる。対応言語は日本語、英語、中国語の3か国語。
視覚に障がいのある方は、体験日の1か月前から電話やメールで事前予約が可能だ。当日の予約枠に空きがある場合のみ、「ロボット&モビリティステーション」での当日予約も受け付ける。