ホンダが一世を風靡した車種に『プレリュード』があった。とくにボレロのCMで人気をさらった2代目の後を受け1987年4月に登場した3代目の進化ぶりは今でも記憶に残る。
スタイルは一見すると2代目のキープコンセプトながら、リトラクタブルヘッドライトを踏襲したノーズ部分は、2代目「XX」からボンネット中央部分でさらに30mm低くし、驚くほどの低ボンネットを実現。ロー&ワイドなスタイリングに磨きをかけた。
フロントウインドゥも接着式とし、ボディとの段差僅か3.5mmとし、これは空力にも貢献。可倒式電動リモコンドアミラー、ドアの3次曲面ガラスの採用なども行われた。
インテリアではトレイ状のインパネは2代目を引き継いだもの。細いピラーにより全周視界角度339度とし、視界の明るさも特徴とした。
サスペンションには4輪ダブルウイッシュボーンを採用。さらにメカニカルな構造の4WSも設定。3チャネル・デジタル制御A.L.B.(4輪アンチロックブレーキ)も投入された。
搭載エンジンは全車2リットルとし、トップモデルの「2.0Si」には145ps/17.8kgmのB20AT型2リットルDOHC 16バルブPGM-FIエンジンを搭載。