スズキは同社の鈴木修(すずき・おさむ)相談役が12月25日に逝去したことを発表した。鈴木氏は1930年(昭和5年)1月30日生、享年94才。
死因は悪性リンパ腫、故人の遺志により、葬儀は納骨まで近親者にて内々に執り行なった。スズキでは後日「お別れの会」を開催する予定だという。
鈴木氏は岐阜県下呂市出身。1953年3月に中央大学法学部を卒業、1958年4月に鈴木自動車工業株式会社に入社した。1978年6月に取締役社長就任、その後1990年10月に社名をスズキ株式会社に変更、2000年6月に取締役会長就任、2021年6月から相談役。
鈴木氏が在任中、スズキは1982年4月にインド国営企業マルチ・ウドヨグ社とスズキ四輪車の合弁生産について基本合意、1983年12月にインド、マルチ社でスズキ四輪車の生産を開始した。1990年1月にハンガリーでの四輪車合弁生産に基本合意。これは日本の自動車メーカーの東欧進出第一号だった。1992年10月にハンガリー、マジャールスズキ社で四輪車を生産開始した。