福島日産自動車は2月14日、同日に開催された「第3回浜通り連携協定サミットin浪江町」において、福島県浪江町に「浪江EVパーク(仮称)」を新設する計画を発表した。地域の活性化と災害時の強靭化をめざす。
浪江EVパークの敷地面積は1291平方メートル、木造2階建ての中層型建築となり、公園型エントランスを備えることで、地元住民や訪問者が気軽に立ち寄れる空間を提供する。内部には公共交流スペースやカフェ、テナントエリア、ミーティングエリアが設けられ、地域のコミュニティ活性化に寄与することが期待されている。開設目標は2025年度上期。
浪江EVパークは電気自動車を蓄電池として利用し、太陽光や水素を含む複数の動力源を活用するエネルギーマネジメントの拠点でもある。これにより、環境に配慮した永続性と安定性のある電力供給モデルの実現をめざす。
連携協定サミットは2022年3月から開催されており、モビリティ、エネルギー、コミュニティ活性化、災害時強靭化の4つの軸を中心に情報交流が行なわれている。第3回サミットでは、浜通りの過去と未来をテーマにした講演やパネルディスカッション、防災啓発活動が行なわれた。
福島日産自動車の金子與志幸社長は「浪江EVパークのコンセプトは『地域を興し、子どもたちが興じる環境・場所』そして『複数の動力源を活用するエネルギーマネジメント』。今後はこの浪江モデルを、福島県内の地域の事情に合わせ、地域に貢献するEVパークを展開していきたい」と語った。