Will Smart(ウィル スマート)はモビリティに特化したDX推進基盤「Will-MoBiプラットフォーム」の新機能として、EV車両にも対応した車両データ収集・管理基盤「IoTゲートウェイパッケージ」を2024年1月以降、順次、提供開始することを決定したと発表した。
近年、カーボンニュートラル実現に向けたCASEの実装や運転手不足、地域公共交通の維持困難など、モビリティサービス事業を取り巻く環境は大きく変化している。それに伴い、フリートマネジメントシステムのEVシフトや、業務効率化・省人化に向けた新たなモビリティサービスの構築などの需要が増加している。
このような背景から、Will Smartは400件以上の実績を重ねた「カーシェアリングシステム」の基盤技術を活用し、モビリティサービスに特化したDX推進基盤「Will-MoBiプラットフォーム」を2023年9月に発表。今回、EV車両にも対応した車両データ収集・管理基盤を「Will-MoBiプラットフォーム」の新機能として提供することで、カーボンニュートラルへの対応が求められる事業者へのさらなる支援の推進を図る。
新機能「IoTゲートウェイパッケージ」は、Will Smartが「カーシェアリングシステム」の提供で培ってきた車両データ取得技術や車両制御技術の知見を活かして開発を行ったもの。車両から車載デバイスを通じて燃油残量や総走行距離、車速、GPSの緯度・経度情報の他、バッテリー残量やバッテリー状態、充電状態などEV特有のデータも取得可能。データは長距離通信に最適なIoTネットワーク通信を用いている。サーバーと車載デバイス間のデータ連携は暗号化しセキュリティレベルを向上させ、Rest APIによって事業者からのデータリクエストに対応する。
また、今後提供予定のデジタルキーを活用すると既存のモビリティシステムから車載デバイスを通じた車両制御ができるので、カーシェアリングやフリートマネジメント、ライドシェアなど様々なモビリティサービスへ活用することができる。同社は「本サービスを基盤システムとして活用いただくことで、新規モビリティサービスの技術課題を解消するとともに、開発コストやリードタイムを削減し、事業加速を支援する」としている。
提供予定の「IoTゲートウェイパッケージ」は、2024年1月以降に車両データ取得専用モデル、2024年春頃に車両制御対応モデルとデジタルキー機能を有する専用端末の提供を開始する予定。