事故を起こした車の修理代を過大請求していたのは、ビッグモーターなどの中古車販売の業者ばかりではなかったようだ。
トヨタ自動車系の販売ディーラーの札幌トヨペットでも、自社の板金塗装工場で行っていた塗装作業で、高機能塗装の料金で請求していたにもかかわらず、通常仕様の塗装を行っていた事例が多数判明したそうだ。
◆高機能の塗装として過大請求
茨城県や静岡県などのトヨタ系販売会社でも同様の過大請求の事実が判明したことを受けて、札幌トヨペットも社内調査を実施した結果を発表したもので、10月21日付けの日経朝刊やきょうの朝日が社会面の片隅に取り上げている。
それによると、2021年4月以降、今年6月までに34店舗で1417件の事例が発覚したもので、傷や劣化への耐性が強い高機能の塗装として過大請求をしていた。札幌トヨペットを通じて請け負ったケースが812台、グループ会社のトヨタカローラ札幌のケースが605台で、作業は北海道内にある自社の板金塗装工場で実施していたという。
◆保険金の不正請求はあったか?
作業の指示を伝える社内の仕組みや作業後に塗装の内容をチェックする仕組みが不十分だったため、過大請求が起きたとみられる。今後、対象となる顧客に電話などで連絡し、無償で塗装をやり直すとしているが、記事では、ビッグモーターなどのように損保会社との間で保険金の不正請求があったのかどうかは伝えられていない。
2023年10月23日付
●衆参補選、自民1勝1敗、徳島・高知野党系、長崎競り勝つ(読売・1面)
●倒産上半期37%増、4324件「コロナ融資」返済本格化(読売・2面)
●水素車ダカールラリーへ、国内二輪4社・トヨタ(読売・4面)
●札幌トヨペット、1417件の過大請求、「高性能」実は通常塗装(朝日・28面)
●名車120台ずらり、愛知でパレード(東京・3面)
●大卒内定者7.4%増、伸び、リーマン後最大、来春、本社調査、企業計画には届かず(日経・1面)