自動配送ロボットが、日本でも2023年4月から公道走行を開始した。そのデモ走行を幕張メッセで開催中のCEATEC 2023・三菱電機ブースで見ることができる。2020年から実証実験が行われてきたが、いよいよロボットによる自動配送が普及しそうだ。
今回のデモ走行では、荷物を託されたロボットが段差もある公道(歩道)を走破したあと、行き先ビルのセキュリティゲートを自分で解錠し、エレベーターに乗って荷物を届ける様子を一部動画も交えながら紹介した。
使用されたロボットは、米国カリフォルニア州オークランドのスタートアップ企業、Cartken(カートケン)が開発したAMR(Autonomous Mobile Robot=自律走行ロボット)だ。NVIDIAの組み込み型AIコンピューターJetsonを使用している。
これを三菱電機が輸入して、日本で認証を得るなど導入を行っている。すでに茨城県つくば市で楽天が公道運用を行っているが、今後、新しい基準の検査をクリアすることで、各地方自治体での導入がしやすくなるとのことだ。今後、事例を増やしながら知見を蓄積し、実用上の問題をクリアしていきたいとのことだった。
なお自動走行で連携できるエレベーターは、三菱電機に限らず他メーカーのエレベーターでも対応可能とのこと、AMRとエレベーターの対応は、エレベーター部品メーカーも含めて標準作りが行われているそうだ。