カーメンテの最重要項目と言えば「オイル交換」…失敗しない選び方 | CAR CARE PLUS

カーメンテの最重要項目と言えば「オイル交換」…失敗しない選び方

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エンジンオイルがクルマの命綱! 失敗しない選び方とは?~Weeklyメンテナンス~
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夏のドライブシーズンを過ごしてちょっとお疲れ気味の愛車。そこでベーシックなメンテナンスを実施して愛車のパフォーマンスを蘇らせておこう。そんな時にはオイル交換が最優先メニューになる。

クルマのメンテナンスの最重要項目と言えばオイル交換だ。エンジンの調子を整えてクルマを安全で快適に運行するためには欠かせないメンテナンスメニューだ。エンジンオイルは定期的な交換が必須だ、フレッシュなオイルを使うことでエンジンの性能をフルに発揮できるようになるからだ。逆に言えば劣化したオイルを使い続けているとエンジンのパフォーマンスを十分に発揮できないどころか、トラブルの原因にもなってしまう。大切な愛車を長く完調な状態で乗るためには何を置いてもオイル交換は忘れるべからずだ。

ところで、エンジンオイルってエンジンの中でどんな働きをしているのかあらためて紹介しておこう。エンジンオイルには潤滑作用、清浄作用、密封作用、冷却作用、防錆作用といった働きがある。

中でももっとも知られているのが潤滑作用だろう。エンジンの各パーツは金属でできている、それらの各パーツはエンジンが動くときには激しく擦れ合っている。そのままでは摩耗したり焼き付いてしまうこともある。そこで金属と金属の間に入り込んで潤滑(滑りを良くする)を行っているのがエンジンオイルなのだ。パワー、燃費、エンジン音、振動など、基本的なエンジンのパフォーマンスに影響する項目なので要注目だ。

一方、あまり知られていないのが清浄作用だろう。エンジンオイルはエンジン内に発生する汚れに対して反応して、エンジンを稼動していると発生するうカーボンやスラッジなどを取り込んで、常にエンジン内をきれいに保つ作用があるのだ。エンジンオイルが新品時は透明感ある色をしているのに対して使用後の廃オイルは不透明で濁った色をしているのは汚れをしっかりオイル内に取り込んでいる証拠でもあるのだ。汚れたままエンジンを稼働させ続けるとトラブルや機能低下につながるので要注意。エンジンオイルには汚れを取り込める限界値もあるので、定期的な交換で常にフレッシュなオイルで清浄作用を高めるのも大切なポイントだ。

ちなみにエンジンオイルをこまめに交換しているとフィラーキャップからエンジンヘッドをのぞき込んだときエンジン内の各パーツが新品同様にきれいな状態なのがわかる。対してオイル管理を怠ったエンジンは飴色の汚れがパーツの表面にコーティングされたように付着することがある。これが性能低下に影響しているのだ。

その他にも、密封作用はシリンダーとピストンの間にオイルが入り込んで圧縮を最適にしている。エンジン内を冷やす冷却効果もオイルの重要な役割だ。それらの作用を常に最適に保つためにフレッシュなオイルが必要になるのだ。

オイル交換は一般的には走行距離5000km~1万km程度を目安に実施するといいだろう。もちろん走行条件によってはもっと早めに交換が必要なケースもあるので自分の走り方に合わせてケースバイケースに交換時期を設定すると良いだろう。高速道路を一定の速度で走るよりも走行や停止を、エンジン始動/ストップを繰り返す市街地走行の方がエンジンへの負担が多いこともあるので注意しよう。

ごくたまにしかクルマに乗らないというドライバーは走行距離でオイル交換の時期を設定しているとかなり長期間交換をしないケースも出てくる。しかしオイルは開封して熱が入ると酸化が始まるので一定期間での交換も必要。距離を走らないクルマの場合も6カ月程度を目安にして交換時期を設定すると良いだろう。

オイル交換はディーラーやカー用品店で行うのが一般的だろう。ガソリンスタンドでもオイル交換を実施している。ディーラーならメーカー指定の純正オイルを使うので安心感も高い。一方、カー用品店は高性能なオイルも含めてオイルのスペックや銘柄も自由に選べるのも魅力だろう。オイル交換を実施する場所については交換しやすさや使い勝手の良さ,交換するオイルの種類など、自分の価値基準で選んでも良いだろう。またDIYでオイル交換を実施することも可能だ。カー用品店に行けばジャッキやレンチ、廃オイル処理のパーツなどが手に入る。手順を憶えればそれほど難しい作業ではないので愛車のオイル管理を自分で実施したいというユーザーならば、オイル交換をDIYでこなすのも良いだろう。

さて、オイル交換の際にちょっと迷ってしまうのがオイル選びだ。オイルには粘度、グレード、さらに銘柄などチョイスがさまざまある。メーカー指定の純正オイルならば迷うことなく一択なのだが、より高品質なオイルなど求める場合は、純正に比べてよりハイレベルな商品を選ぶことも可能だ。セレクトの際に基本になるのは粘度。「0W-20」や「5W-30」などの表記がオイルの粘度を表している。基本的に数字が大きいほど粘度が高いオイル、小さくなるほど柔らかいオイルになる。またWの付いている数字は低温下での粘度を示し、冬場の始動性に影響する数字と考えておけば良いだろう。粘度が低くなるとエンジンが回りやすくなりエコカーなどに向いている。対して粘度が高くなると油膜の保持性能が高くなりハイパフォーマンスなエンジンの性能を引き出すには最適になる。それぞれのクルマ/エンジンのキャラクターに合わせてオイル粘度が設定されているので注意して愛車の設定オイル粘度を見てみると良いだろう。

さらにオイルにはさまざまなグレードがある。ハイスペックなオイルは高価になるが、オイルの性能としてさまざまな部分で優れている。愛車のパフォーマンスをアップを狙うならエンジンチューニングなどに比べて高性能オイルを用いるのは比較的ハードルが低いので、気になるユーザーは目的に合わせたハイスペックなオイルを選んでも良いだろう。

クルマの状態を常に最良に保つためには欠かせないメンテナンス最重要項目であるエンジンオイルの交換。交換のタイミングを設定して、走行性能、燃費などを最適に保ち、トラブルを未然に防ぐことをこころがけよう。非常に重要なオイル交換を常に意識して、ドライブを快適で楽しいものにしよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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《土田康弘》

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