ユーグレナは、カーボンニュートラル社会の実現につながるバイオ燃料の原料となるバイオマスの生産・利用に関する研究を強化するため、マレーシアに「熱帯バイオマス技術研究所」を開設した。
熱帯気候のマレーシアは、植物が光合成をするのに適した地域で、世界的にみても生物多様性が高く、豊富なバイオマスが存在する。バイオマス由来のバイオ燃料は、光合成で吸収した二酸化炭素(CO2)を燃焼時に排出するだけで、CO2を増やさないことから、カーボンニュートラルに対応する燃料として注目されている。
新設した「熱帯バイオマス技術研究所」では、マレーシアの気候と多様なバイオマスを活かし、微細藻類や他の藻類、植物など、バイオ燃料原料用途のバイオマスを生産・利用するのに最大化・最適化する技術を研究する。また、マレーシアを含むASEAN域内で、バイオマス関連の研究開発を推進するを中心的な役割を持つ。
ユーグレナでは「熱帯バイオマス技術研究所」の開設に伴って、三重県にある「藻類エネルギー技術研究所」の機能を「熱帯バイオマス技術研究所」と佐賀県にある「資源サーキュラー技術」にそれぞれ移管する。