4月14日から16日まで千葉市・幕張メッセで開催されているオートモビルカウンシル2023。本田技研工業(ホンダ)は出展テーマを「1962、Honda四輪進出前夜」として、会場では、ホンダ四輪のヘリテージとなる貴重な2台:『スポーツ360』と『T360』が展示された。
ホンダは1963年に四輪車市場進出を果たしてから、2023年で満60年を迎える。2シーターオプンカーのスポーツ360は、“ホンダ四輪進出前夜”となった1962年6月に、まだ建設途中だった鈴鹿サーキットを故・本田宗一郎が自ら運転して登場、同年10月「第9回全日本自動車ショー(のちの東京モーターショー)」に出展された。
しかしラインナップ拡充と販路拡大のため、エンジン排気量を300ccから500ccに拡大することになり、翌1963年10月にスポーツカー『S500』が発売され、スポーツ360は“幻”となった。
スポーツ360と同時に発表された軽トラックのT360は、エンジンを換えることなく1963年8月に販売を開始、ホンダは四輪市場進出を果たした。