日産自動車と青森県津軽圏域14市町村は、『キャラバン(車中泊仕様)』を用いた「“泊まれる”2次交通」に関する共同実証実験を6月2日から7月2日まで実施する。
津軽圏域14市町村は、岩木山、ねぶた祭り、世界遺産として有名な「白神山地」、文豪 太宰治ゆかりの地などの名所旧跡を有し、さらにはリンゴを代表格に津軽地域ならではの農産品も豊富な地域。しかし、市町村を自由に越境できる広範囲の移動手段となる2次交通や各地域の宿泊施設不足が課題となっていた。
今回、日産自動車と青森県津軽圏域14市町村を束ねる「クランピオニー つがる」、日産サティオ弘前の三者はキャラバン(車中泊車両)を活用した「津軽圏域14市町村の観光推進に向けた連携に関する」協定を締結。車中泊をベースとした市内観光プランの実証実験を実施する。
今回、日産自動車が提供する『キャラバン マルチベッド』には車中泊用のマルチベットの純正オプションを設置。車両加工は一切不要で、快適な車中泊ができる。キャンピングカーとは異なり車体も一般的な乗用車サイズで、幅広い人が安心して運転できる。
今回の実証実験は6月2日から7月2日までの間で、18組36名限定で実施。「小説 津軽をめぐる(2泊3日)」「津軽の歴史探訪(2泊3日)」「津軽のアートにふれる(2泊3日)」「津軽の農業・漁業体験(1泊2日)」「津軽 鬼コをめぐる(1泊2日)」「白神山地を堪能する(1泊2日)」の6つの車中泊ツアープランを用意する。参加費用(1人)は1泊2日が2万円、2泊3日が3万円。実証実験で得た応募者の属性データや顧客ニーズを共有し、観光振興および地域社会の活性化に役立てていく。