ホンダは、3月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催される「スマートエネルギーWeek 春」内の「第19回 FC EXPO水素・燃料電池展」に出展する。
スマートエネルギーWeek 春は、世界最大級の新エネルギー総合展だ。「FC EXPO 水素・燃料電池展」「PV EXPO 太陽光発電展」「二次電池展」「スマートグリッドEXPO」「WIND EXPO 風力発電展」「バイオマス展」「ゼロエミッション火力発電 EXPO」の6つの展示会で構成。FC EXPOでは、水素を「つくり」「はこび」「ためて」「つかう」ためのあらゆる技術が出展され、世界各国から専門家が来場する。
ホンダは、2050年にホンダの関わる全ての製品と企業活動を通じて、カーボンニュートラル実現を目指しており、製品だけでなく、企業活動を含めたライフサイクルでの環境負荷ゼロの実現に向けて、「カーボンニュートラル」「クリーンエネルギー」「リソースサーキュレーション」の3つを柱に取り組んでいる。その中で水素を、電気とともに有望なエネルギーキャリアとして位置づけている。
今回のFC EXPOでは、GMと共同開発している次世代燃料電池をベースとした、最大出力80kWを有する外販用モジュール「ホンダ燃料電池モジュール プロトタイプ」を展示。燃料電池自動車『クラリティ フューエル セル』(2019年モデル)に搭載していた燃料電池システムに対して、コストを3分の1、耐久性を2倍に向上させるとともに、耐低温性も大幅に向上させている。
また、燃料電池システムを使った「定置電源 設置イメージモデル(1/24スケール)」を展示する。ホンダは米国現地法人アメリカン・ホンダモーターの敷地内に、クラリティ フューエル セルの燃料電池システムを再利用した約500kWの定置電源を設置し、今月よりデータセンター用の非常用電源として実証運用を開始するなど、クリーンで静かな非常用電源から、発電領域における燃料電池システムの適用の提案を進めている。FC EXPOでは、その定置電源の設置イメージとして、3メガワット規模の定置電源を模したモデル(1/24スケール)を展示する。
このほか、ホンダはいすゞ自動車と燃料電池大型トラック共同研究を進めており、公道での実証実験を2023年度中に開始する予定。その共同研究の進捗状況を映像で紹介する。