旧車買取サービス「旧車王」を運営するカレント自動車は、復活してほしい旧車に関するアンケートを実施。マツダ『RX-7』が2位に大差を付けてトップとなった。
販売終了になってしまった車の中には、数十年経っても惜しまれるもの、長い間人気の高いものも少なくない。2019年、トヨタ『スープラ』が17年ぶりの復活を遂げたが、他にも復活を願う車は多いはず。そこで今回、販売終了になってしまったけれど復活してほしいと思う車やその理由について、旧車に興味のある男女208名を対象に調査を実施した。
調査結果によると、復活してほしい車種の1位はマツダ『RX-7』(87票)。2位の日産『スカイラインGT-R』(47票)、『シルビア』(47票)に大差をつけた。
RX-7は生産終了から今年で20年。RX-7 FD3Sは世界唯一のロータリーエンジンを搭載し、コンパクトなエンジンと約1200kgほどの軽量ボディはコーナリング性能も高く、さらに低いフロントノーズも唯一無二のデザインで人気の高さが伺える。
スカイラインGT-Rは現在『GT-R』として継承されているが、やはりスカイラインGT-Rを渇望する人も多い。初代は1969年から始まり、2004年にBNR34型を最後に生産が終了となった。それから20年近くが経過した今でも、映画などの影響もあり、世界的な人気を誇る名車だ。
シルビアも販売終了から20年以上経った今でも人気が衰えない。乗り心地の良さからデートカーとしても人気を博し、さらにはグリップ走行、ドリフト走行までこなす多方面からその人気が伺える。D1グランプリではシルビアの活躍が突出しており、各地のドリフト大会でも活躍している。
4位にはホンダ『S2000』(39票)がランクイン。S2000は実質ホンダ唯一のFR車と言える個体で、オープンカーにも関わらずシャシー剛性が強いことも有名だ。ロングノーズ・ショートデッキスタイルのエクステリアデザインも人気の理由。また、生産終了後もホンダからカスタムパーツが販売されるなど、メーカーが認める人気の高さを誇っている。
5位はスバル『360』(38票)。「てんとう虫」の愛称でも呼ばれる丸々としたキュートなエクステリアデザインが印象的な、1958年から1970年まで生産された軽自動車だ。戦後の経済成長期の中で登場したこの360は大衆車の先駆けとも言え、2016年には日本機械学会が定める「機械遺産」として認定されている。
その他の回答には、スバル『インプレッサ GC8』、トヨタ『セリカ』、『ソアラ』、日産『ブルーバード』、ポルシェ『911(空冷)』などの意見が寄せられた。
復活してほしい理由については、最も多かった回答が「デザインが好きだから」(37.4%)。5位のスバル360を選んだ理由に多く見受けられた。角張ったシャープなデザインや、リトラクタブルヘッドライトなど、今の安全基準や環境基準では作れないモデルが旧車にはたくさんある。
2位は「運転が楽しいから」(27.9%)。1位のRX-7の理由として多くあげられた。昔はマニュアル車が多く、今の車には当たり前についている電子制御がない分、自由度が高かった。例えば昔のターボは今のダウンサイジングターボとは違い、いわゆる「ドッカンターボ」と呼ばれるターボチャージャーによる過給の瞬間やトルクの立ち上がりがわかりやすく、自分で操っている感じがあるという魅力もあった。