群馬県板倉町の渡良瀬遊水地で11月20日、「スバルレオーネオーナーズクラブ(SLOC)」による秋の定例ミーティング(関東地区)が行われ、歴代の車両10台が集まった。
関東、関西地区それぞれ春と秋に行われてきた集まりだが、コロナ渦により2020年の秋以来、開催を中止。今回久しぶりの再開となった。
スバル『レオーネ』は、1971年に登場し1994年に販売終了するまでスバルの主力車種だった小型車。後の『レガシィ』や『インプレッサ』に比べると地味な存在だが、現在まで踏襲されるシンメトリカルAWDなどの元祖でもある。
この日は天候が怪しく、集まったのは10台だったが、初代のバンや2代目の特別仕様車「スキーヤーズスペシャル」、3代目のクーペなど、バラエティに富んだ構成となった。エンジンルームに収納されるスペアタイヤや、PCDが140というホイール、H6のヘッドライトバルブ、前輪に効くサイドブレーキなど、一般的な車とは異なった仕様が各所にあるのがレオーネ。オーナーたちは維持していく苦労はあるものの、かえってそれを楽しんでいるようなところもあるのがこのクラブらしい。
3代目のセダンで参加したオーナーは、「自分より何年も古いレオーネを普通に乗れるようにしている人たちには頭が下がります。独自のメカニズムはちょっと不思議なところもありますが、シンプルなボクサーサウンドなどは今のスバルにはない気持ちよさがありますね」と、満足している様子だった。
また、参加はレオーネでなくても問題ないということもあり、『アルシオーネ』や『ドミンゴ』『プレオ』『R2』などが駆け付け、赤帽『サンバー』までがやって来るという、かなり濃い集まりとなった。