経済的で自由度の高い旅ができる車中泊の人気が高まっている。ホンダ車の純正アクセサリーなどを提供するホンダアクセスが車中泊に関する意識調査を行い、判明した。
ホンダアクセスは、ネットリサーチ会社であるネットエイジアと共同で、車中泊に関する調査を行った。自家用車を持っている20歳から69歳のドライバー1000人が対象で、「車中泊の経験」や、「車中泊の際に気をつけていること」などを聞いた。
◆「車中泊を経験したことがある」40-50代で増加
車中泊をしたことがあるか、という質問に対して「したことがある」と回答した人は44.3%で、昨2021年度の調査結果よりも9.0ポイント上昇した。特に40代と50代男性でのポイント上昇率が高く、中年男性を中心に、自由な車中泊の旅の人気が高まっていると考えられる。
車中泊の経験者に対し、今までに何回くらい車中泊をしたことがあるかという質問をしたところ、最も多かったのは「1~2回」で39.1%。「10回以上」と回答した人は16.7%に留まり、積極的に車中泊をする人はまだまだ少ない印象だ。しかし、今後も車中泊をしたいと思うか、という質問に対して「したいと思う」と回答した人は40.0%、特に20代は59.1%の人が「したいと思う」と回答しており、若いうちに車中泊の魅力を知ったユーザーが、今後車中泊のリピーターになる可能性がある。
◆「車中泊特有の悩み」がある
ホンダアクセスはさらに、車中泊の際の経験について聞いた。質問は複数回答形式で行われたが、45.1%の人が「朝起きると体が痛い」という経験があると回答した。一般的な乗用車では、工夫しないと快適な体勢で眠れないという、車中泊ならではの問題が浮き彫りになった。また、「暑さ・寒さで目が覚める」「窓を開けるかどうか悩む」というものも上位にランクイン。こちらも空調が使えず、かといって断熱性がそれほど高くないクルマで寝泊まりするという状況に特有の悩みと言えるだろう。
「車中泊をする際に欠かせないと思うアイテム」は、これらの悩みを改善するためのグッズが目立った。ブランケットやクッション、寝袋など、アイテムに一工夫入れることで、多少なりとも快適な車中泊が可能になる。
◆多くのユーザーが「マナー」について気をつけている
また、「車中泊をする際に気をつけていること」という質問では、駐車場所におけるトイレの有無を確認するという回答が最も多かった。興味深いのは、「車中泊をしてもいい場所か確認する」「エンジンをかけっぱなしにしない」という回答が上位に入ったことだ。実際に車中泊をするユーザーが増える中で、一部ユーザーのマナーについて話題になることも増えてきた。多くのユーザーがマナーについて言及した本アンケートの結果からは、着実に車中泊とマナーに関する認識が広まっていることを感じさせる。皆がお互いに配慮し、今後も車中泊の旅が広く楽しまれることを期待したい。