INBYTEは、大型トラックなどの左側方に接近してくる自転車などを検知・警報する後付け可能な側方衝突警報装置「巻込み事故防止 AIカメラシステム i7」を11月1日より発売する。
大型トラック左折時における自転車や二輪車の巻き込み事故が多発している。これを受け、国土交通省は道路運送車両法の保安基準を改正し、車両総重量8トン超の貨物自動車に対して側方衝突警報装置を義務化。新型車は2022年5月から、継続生産車は2024年5月から装着が義務付けられることになった。しかし、メーカーオプションの側方衝突警報装置は高額であり、後付けタイプは装着後のキャリブレーションなどで長い作業時間を必要とするなど、導入には高いハードルがあった。
新製品はカメラ、本体(ECU)、インジケーターというシンプルな構成で、カメラの角度調整など最低限の装着基準を満たせばキャリブレーションは不要。低コストかつ短い作業時間で取り付けできる。大型車両の左サイドミラー付近に取付けたカメラからの映像をディープラーニング基盤のAIアルゴリズムで分析。自転車や二輪車などの接近を的確に検知・警報することで安全運転を支援する。
カメラは高性能ソニー製CMOSセンサーを採用した広角レンズ仕様。付属のディスプレイ、スピーカー付きインジケーターにはカメラからの映像表示に加え、危険対象が認識された場合、リアルタイムで音と画面を通し、ドライバーに危険をアラートする。アラートはウィンカーやブレーキと連動。左ウィンカーを作動させたときに機能し、ブレーキを踏んだ状態(停車中)では警報音を止める。また、本体(ECU)には外部出力端子を搭載。既存のモニターなどで大きく表示することもできる。
ディープラーニングで学習したAIアルゴリズムは、自転車や二輪車を歩道やガードレールなどの背景から分離して認識。より的確に危険な瞬間をアラートする。さらに様々な提携先から収集した豊富な映像データをベースに持続的なディープラーニングを実施。それを反映した最新ファームウェアを適用することで、AIアルゴリズムの認識率をより改善することができる。