生産終了の『マーチ』、40年の歴史を振り返る【懐かしのカーカタログ】 | CAR CARE PLUS

生産終了の『マーチ』、40年の歴史を振り返る【懐かしのカーカタログ】

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日産マーチ・初代
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先頃、日産のタイ工場で日本仕様の『マーチ』の生産が終了。1982年の登場から40年の歴史に幕を閉じた。そこで今回は初代からの歴代モデルを振り返ってみたい。

初代(1982~1991年)

初代『サニー』以来のリッターカーとして1982年に登場。車名は公募によるもので、最初のCMにはマッチこと近藤正彦を起用、最初のコピーは語呂合わせ風な“マッチのマーチ”“マーチが街にやってきた”だった。

専用に新開発されたMA10型4気筒987ccエンジンは、アルミ製シリンダーブロックを採用するなどし整備重量69kg(AT仕様)と軽自動車並みに軽量。当初は3ドアのみだったが83年に5ドアを追加。85年ターボ、88年競技車両ベース車のR、89年スーパーターボなどを設定。また87年登場のパイクカーの『Be-1』を始め、『パオ』『エスカルゴ』(’89年)などは、この初代マーチをベースに作られた。

2代目(1992~2002年)

1992年に登場した2代目は、初代に対しホイールベースを60mm伸ばした一方で全長は40mm詰め、欧州市場を意識し全高をとることで豊かな室内空間を確保。イタルデザインの案をもとにした初代に対し、丸みを帯びたやわらかなスタイルに一新。インテリアもシンプルでソフトなイメージを採用した。

エンジンは新開発の1リットルと1.3リットルが用意され、CVTが組み合わせられた点も特徴。バリエーションには97年登場のカブリオレ、99年登場のボックスのほか、オーテック製のボレロ、ルンバ、ポルカといった、レトロ調の雰囲気が楽しめるなどした個性を際立たせたモデルも用意された。

3代目(2002~2010年)

10年+と長く続いた2代目の後をうけて2002年に登場した3代目は、ルノーとの共同開発によるプラットフォームを採用。当時の日産のCIでもあったウイング状のグリルに丸型のヘッドランプを組み合わせたキュートなスタイリングは、2代目とはまたひと味違った個性を発揮した。カラフルなボディ色の展開も特徴で、オートカラーアワードを複数回受賞している。

搭載エンジンは1.4/1.2/1リットルが設定された。さらに2007年に英国生産でカルマン社製ガラスルーフ採用のオープンモデル『マイクラC+C』(1.6リットル)が用意されたほか、2006年にはセレクトショップのコンランとのコラボレーションモデルなども登場した。

4代目(2010~2022年)

この4代目からタイの工場で生産され、横浜・追浜にて配車前点検を行なうようになった。スタイリングはアーチ状のサイドウインドゥグラフィックなど、3代目のイメージを残しながらも、ルーフエンドを後方まで延ばすなどした。

搭載エンジンは3気筒の1.2リットルで、これにエクストロニックCVTの組み合わせ。NISMOや、オーテック製のボレロや、2016年にはオーテック30周年を記念した30台限定のA30(HR16DEエンジンを搭載、ボディ、前後トレッドを拡幅するなどしていた)なども登場した。

《島崎七生人》

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