欧州新車販売13%減、日本メーカーではホンダが2年連続で増加 2022年上半期 | CAR CARE PLUS

欧州新車販売13%減、日本メーカーではホンダが2年連続で増加 2022年上半期

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ACEA(欧州自動車工業会)は7月15日、2022年上半期(1~6月)の欧州全域(EU+EFTA+UK全30か国)の新車(乗用車)販売結果を発表した。総販売台数は559万7656台。前年同期比は13.7%減と2年ぶりに前年実績を下回った。

◆ポルシェは13%増と好調

5大主要国では、ドイツが前年同期比11%減の123万7975台と2年ぶりに減少した。フランスは、前年同期比16.3%減の77万1980台と2年ぶりのマイナス。英国は80万2079台にとどまり、前年同期比は11.9%減と、2年ぶりの前年割れ。イタリアは22.7%減の68万4228台と後退。スペインは、10.7%減の40万7757台と2年ぶりの前年割れだ。

主要8社の販売実績は、首位のフォルクスワーゲングループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)が、前年同期比19.4%減の134万9857台と、2年ぶりのマイナス。上半期の市場シェアは24.1%と、前年同期に対して1.7ポイント減少した。主力のVWブランドは23.8%減の56万2161台、アウディブランドは13.5%減の29万8220台と、ともに減少した。ポルシェは13.6%増の4万2289台と好調だった。

◆DSとアルピーヌは2桁増

2位は、PSAグループとFCAの合併で誕生したステランティス。上半期実績は、前年同期比21.1%減の108万7879台だった。市場シェアは19.4%と、前年同期に対して0.9ポイント後退した。各ブランドの内訳は、プジョーが21.2%減の33万3271台、シトロエンは24.7%減の19万7397台、オペルは16.9%減の22万8388台と、そろって減少した。また、アルファロメオは5.4%減の1万2984台と、減少傾向にある。フィアットブランドは25.4%減の20万9577台、ジープブランドは20.6%減の5万7361台と後退した。そんな中、DSブランドは13.2%増の2万4875台と、2桁増を達成している。

3位はヒョンデグループで、前年の4位から上昇した。2022年上半期は、前年同期比12.6%増の55万6369台と、プラスを維持した。

4位はルノーグループ(ダチアを含む)で、前年の3位から後退した。その販売台数は52万2315台で、前年同期比は7%減と2年ぶりの前年割れ。低価格のダチアブランドは、18.2%増の22万6160台とプラスを維持。主力のルノーブランドは、20.3%減の29万3953台と2年ぶりに前年実績を下回った。アルピーヌは、77.2%増の1600台と大幅に増加した。

◆トヨタの市場シェアは0.7ポイント伸びて7.1%に

5位はBMWグループ(MINIを含む)。上半期は40万5272台を売り上げ、前年同期比は13.7%減とマイナスに転じた。上半期の市場シェアは7.2%と、前年同期から横ばいとした。BMWブランドは、前年同期比14.3%減の32万2223台と後退。MINIブランドは11.4%減の8万3049台と、2年ぶりのマイナスだった。

6位はトヨタグループ。上半期実績は、前年同期比3.3%減の39万8722台と、2年ぶりのマイナスだ。しかし、市場シェアは、前年同期に対して0.7ポイント伸びて、7.1%とした。トヨタブランドが1.8%減の38万0400台と後退。レクサスブランドも26.2%減の1万8322台と2年ぶりに前年実績を下回った。

7位はダイムラー(メルセデスベンツとスマート)。その販売台数は32万7203台。前年同期比は11.1%減と、2年ぶりに減少した。ブランド別では、メルセデスベンツが10.1%減の31万4570台と後退。スマートは1万2633台にとどまり、前年同期比は29.3%減と、2年ぶりに前年実績を下回った。

◆ホンダは11.4%増の3万7113台

8位のフォードモーターは、25万8384台を販売した。前年同期比は15.4%減と、2年ぶりに落ち込む。

その他の日本メーカーでは、日産が前年同期比15%減の11万6500台、マツダは18.9%減の6万5253台と減少に転じた。三菱は19.7%減の3万0092台と、3年連続のマイナスだった。一方、ホンダは3万7113台を販売した。前年同期比は11.4%増と、2年連続で増加している。


《森脇稔》

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