三井住友海上火災保険、MS&ADインターリスク総研は6月20日、AI(人工知能)技術を活用した交通事故発生リスクを予測・可視化するサービスの開発に向けて新居浜市での実証実験で有効性が確認できたことから、2022年度中に実用化すると発表した。
実証実験は第1弾としてMS&ADインターリスク総研が保有する交通リスクマネジメントに関する知見に加え、新たにAI技術を活用し、交通事故発生箇所データ、自動車走行データ、道路構造データ等を基に、道路(区間)約1000km、交差点6700カ所の事故発生リスクを算出。さらに、事故発生リスクの高い潜在箇所を予測する技術の開発に向けて、三井住友海上とともに、新居浜市で実証実験を実施した。
第2弾では、第1弾の結果を踏まえ、主に事故発生リスクの高い箇所の固定カメラやドライブレコーダーの映像をもとに、周囲の車両や歩行者の位置、進行方向からAIが接触事故リスク(ニアミス)を解析した。リスクの高い箇所を抽出・可視化するサービスの開発に向けて、同市の協力を得て実証実験を実施した。
AI技術を活用した事故発生リスクの予測結果、接触事故リスクの解析結果をについて、実証実験を通じて検証したところ、期待した基準に達していることを確認できたとしている。
新居浜市、三井住友海上、MS&ADインターリスク総研は、今回の実証実験を通じて得た結果や知見などを活用し、AI技術を活用した事故発生リスクを予測・可視化するサービスを開発して2022年度中のリリースを目指す。