本連載ではおよそ1年前にも初代『ユーノス・ロードスター』を取り上げた。今回は、その時に筆者が発掘できなかったカタログのうち、NA初期型の頃の海外仕様と、当時注目を集めた限定車のカタログをご紹介したい。◆MAZDA Miata/MX-5海外市場では『マツダMX-5』として投入されたロードスター。デビューは1989年の2月のシカゴオートショーで、同年5月に発売。日本での発売は同年9月(8月に予約受付開始)だったから、当時、待ち遠しい思いをさせられた日本のファンはさぞ多かったことだろう。北米市場では『MX-5 Miata(ミアータ)』の名で呼ばれ、たちまちファンクラブや専用パーツを開発するメーカー、ショップも登場した。写真は北米仕様の『MX-5 Miata』と、欧州仕様の『MX-5』それぞれのカタログ。いずれも日本仕様と同じ1.6リットルエンジンに5速MT(ギヤ比も同じ)を搭載。仕様は地域ごとの法規にミートさせ、北米仕様は前後サイドマーカーランプ、エアバッグ内蔵ステアリングホイールなどを装着、欧州仕様ではリヤフォグランプや幅広のナンバープレートに合わせた形状のリヤパネルなどを備えていた。スピードメーターは北米仕様がマイル表示、欧州仕様が220km/hまで(日本仕様は180km/hまでだった)刻まれている。◆V-SPECIAL(1990年8月25日登場)初代『ユーノス・ロードスター』発売後11か月で登場した最初の限定車。ネオグリーンのボディ色とタン色の本革シート、ナルディのステアリング&シフトノブ、木製パーキングブレーキレバーなどを装備。ダッシュボードとメーターフードはプロテイン塗装。◆J-LIMITED(1991年8月26日)限定800台が完売だったという、2番目の限定車。鮮やかなサンバーストイエローの専用ボディ色が特徴。◆V-SPECIAL(1991年8月26日)“J-LIMITED”と同時に登場。カタログには“2回目の秋を迎えたカーチャネル「ユーノス」とユーノスロードスター”とある。ボディ色にブリリアントブラックを追加。4速ATが設定された。◆S-SPECIAL(1992年9月1日)ビルシュタイン社製専用ダンパー、BBS社製14×6JJアルミホイール、フロントサスペンションタワーを装着し、ひときわ俊敏なダイレクトハンドリングを実現した(カタログより)モデル。ナルディ社のレザーステアリング&シフトノブ、センソリーサウンドシステム(オプション)も設定。◆S-LIMITED(1993年1月3日)限定100台。ブリリアントブラックのボディ色に映える赤内装(本革シートとドアトリム、ダッシュ部)が特徴。ほかにS-SPECIALと共通のビルシュタイン社製ダンパー、BBSアルミホイール(塗装色はゴールド)、フロントサスタワーバー、トランスデューサー(振動板)内蔵シート採用のセンソリーサウンドシステムも搭載。
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