ベテランのクルマ好きなら、今でもガレージに“かつて使っていたmomoのステアリングホイール”をお持ちなのでは? かつてはクルマ好きなら、自分のクルマのステアリングホイールの交換は当たり前で、その定番のひとつがmomo(モモ)だった。◆ステアリングホイール旧車と呼べる年代のクルマにお乗りのオーナーならきっと今でもその楽しみを味わえるはずだが、かつて愛車を手に入れたなら、自分のクルマでまず交換したパーツがステアリングホイールで、その代表的ブランドのひとつがモモだった。社名の由来は、創始者でありレーシングドライバーだったGianpiero MOretti(ジャンピエロ・モレッティ)の名と、彼が愛したMOnza Circuit(モンツァ・サーキット)の名に由来するのだという。日本でも多くのファンをもつが、初期の代表的モデルだったのは、インディ、プロトタイプなどのモデル名のシンプルな3本スポークに丸穴が3個(または2個)開いたタイプ。また“スポーツライン”と称して、J.イクス、J.スチュワート、M.アンドレッティ、N.ラウダ、R.ピーターソンといった名ドライバーの名を冠し、スポーク部にサインの入ったモデルもあった。その後80年代には、センターパッド付きのモデルが登場し、コブラ、ギブリはその代表格。またポルシェ、ピニンファリーナ、ザガートのデザインによるモデルも登場。カラフルなベネトンモデルもあった。◆シフトノブステアリングホイールとともにシフトノブも、モモでは多くのモデルをリリースしてきた。シンプルな丸型を始め、グリップ形状はオーソドックスなものからガングリップ型も用意。同形状でも素材違い、色違いとバリエーションが幅広く設定されるのも特徴で、好みや車種、あるいは装着済みのステアリングホイールにコーディネートさせるなどして選ぶ楽しみを味わわせてくれるもの。“もの”と現在形で表現したのは、現在も意欲的に新製品がリリースされているからである。◆アロイホイール写真でご紹介しているカタログはごく初期のものだが、フェラーリ由来の星型5本スポークや、スポーク部にカラフルな挿し色のアクセントのあるもの、ワイルド系のものなどを用意。想定された適応車種も、ポルシェ『911』、メルセデスベンツ『500SL』、BMWほか、『ソアラ』、『プレリュード』、『ロードスター』といった日本車の装着写真もカタログに載せている。
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