国産メーカーのオプションパーツは、いかにも日本車らしいアイテムが多くみられた。そこで今回はそんな懐かしのオプションパーツを国産車中心にお届けする。◆シートカバー、フロアマット別に他意はないがFC型マツダ『RX-7』のオプションとして、なんとムートンのシートカバーが用意されていた。どういう経緯での設定だったかは不明。ほかに当時のLIMITED専用に“4W ABS”のステッカーも。“パワーステアリング”“エアコン付き”といった昔の乗用車のリヤウインドには、こういった装備をアピールするステッカーがよく見られた。シートカバーはほかに初代のホンダ『レジェンド』にもムートン調、ベロア調、そしてレースのハーフタイプの設定が。欧州調を謳った同車だったが、オプションは純和風だったというべきか。ムートン調の価格は5万4000円。『レジェンド』では標準価格5万2000円(当時)というウールのフロアマットも用意されていた。また三菱『ディアマンテ』ではハーフタイプのレースのシートカバーを4種類も設定。一方でスズキ『アルト』では、レースのハーフカバーも含め、15種類もの豊富なシートカバーを用意。フロアマットもトレイを含め11種類も設定されていた。◆レースのカーテン、ブラインド写真は日産『グロリア』のもの。かつて、こうしたレースのカーテンをリヤウインドに装着するクルマは多く、街のカーショップで汎用品も売られていた。それとリヤウインドのブラインドは、70年代以降のスポーツカーにも見られたもの。掃除が大変だっただろうなあ……と今でも思う。もうひとつの写真はマツダ『ボンゴワゴン/バン』より。ワンボックスでカーテンといえば必需品に等しく、後に電動式が登場したほど。『ボンゴ』のそれはシンプルな手動式だが、ご丁重にプリーツ、ドレープ、レースと3種類の異なる風合いが用意されていた。◆コートハンガーレール、サイドラックなど機能装備写真は日産『サニーバネット』系のオプションパーツカタログ。専用の便利アイテムとして、コートハンガーレール(縦横型、横型)、サイドラック、リヤラックが用意されていた。ほかに網戸や、運転席と後部の仕切りカーテンなど、実用重視の用品が揃う。◆カセットボックス、CDボックス実用といえば、クルマの中で音楽を楽しみたいユーザーにとって、かつてはCDやカセットを持ち歩くのが基本だった。写真は「3」の頃の『ゴルフ』などVW車用に用意されていたアクセサリーカタログの1ページだが、スマートかつ機能的にセンターコンソールに収まる佇まいがまるごとドイツ的で魅力に思えたもの。シンプルな仕掛けだったが、中身は入っている場合に小窓が赤い表示となり見分けられた。◆フォグランプフォグランプは一方カーオプションの定番アイテムの代表格。写真は3代目ホンダ『プレリュード』のもので、何と室内からのスイッチ操作でカバーの開閉が可能だった。もうひとつ、以前の“G・ジウジアーロ”の回で取り上げそびれたのだったが、確か日本のメーカー製で市販もされていた、ジウジアーロ・デザインのフォグランプがマツダ『ルーチェ』のカタログに載っていた。カバー内蔵式で、カバーとレンズにサイン入り。私事だが、このフォグランプがあった頃、おそらく自分ではいすゞ初代『ピアッツァ』かVW初代『シロッコ』に乗っていた時期のはずで、何故つけなかったのか?は今となってはナゾのひとつである。
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