日産自動車の米国部門は4月25日、『GT-R』のエンジンに採用されている「ミラーボアコーティング」を、主力セダンの新型『アルティマ』の2.5リットルエンジンに導入した、と発表した。ミラーボアコーティングは、エンジン内部の抵抗を減らすことで、エンジンの効率を上げる技術のひとつだ。ミラーボアコーティングでは、鋳鉄製シリンダーライナーの代わりに、溶かした鉄をシリンダーボア内部に吹き付ける。その結果、シリンダーボア内部の壁に鉄の膜が生まれる。日産によると、この膜を鏡面仕上げにすることで、ピストンが動く時の抵抗が大幅に減るという。シリンダーボア内部をコーティングする技術は、非常に手間がかかる。そのため、レーシングマシンや特別なスポーツカーだけに、この技術が用いられてきた。日産はGT-Rの3.8リットルV型6気筒ツインターボエンジンに、ミラーボアコーティングを採用している。その後、日産は、溶けた鉄を吹き付けるアルミの表面に前処理をする独自技術で、この技術のコストを大幅に引き下げることに成功した。これにより、新型アルティマの2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンのような量産エンジンにも、コストの上昇なしに、ミラーボアコーティング技術を採用できるようになった、としている。
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