支援期限まで残り20日となり、いよいよ佳境を迎えた「九五式軽戦車」の里帰りプロジェクト。4月10日現在、支援金額は2,674万円となり、目標金額の5,000万円に向けて、折り返し地点を通過した。3月に74年ぶりの試験走行に成功し、いよいよレストア完了が間近であることをお伝えさせて頂いたが、4月に入りその支援の輪は拡大。数奇な運命を辿る「九五式軽戦車」の日本への里帰りに向け、多くの賛同者がその行方を見守っている。◆「鉄の塊が一番雄弁」…あの映画監督もエール!そんな中、アニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や「機動警察パトレイバー」を手掛けた映画監督の押井守氏も、このプロジェクトに対して賛同の意を寄せた。自身の作品で戦闘シーンを始め、リアルな“メカ”の様子を描写してきた押井氏は「僕も散々戦車で飯を食ってきた男なので、寄付を出します。これは九五式が好きかどうかは関係ないこと」と話した上で「本や戦記、体験談はたくさん出ているが、今、日本に現物が無いというのは致命的なこと。目の前に鉄の塊があるということが一番雄弁なんです」と今回のプロジェクトの意義について率直で熱い思いを語った。◆著名人にも広がる賛同の輪「銀河鉄道999」の作者である松本零士氏や俳優の石坂浩二氏もこのプロジェクトの賛同者の一人だ。「九五式軽戦車」が日本に戻ってくる意義について、それぞれ思いを語っている。◆支援期限迫る!「九五式軽戦車」里帰り実現への思いクラウドファウンディングは誰でも参加可能で、下記の4コースが設定されている。コースによってお礼のメッセージメールや修復作業・完成状態を記録した小冊子などのリターンが設けられている。・5,000円・1万円・10万円・100万円▼プロジェクトサイトhttps://readyfor.jp/projects/type95HA-GOなお支援期限の4月30日までに目標金額5,000万円に到達しなければ、支援の全てが返還され、里帰りは実現しない。今回のプロジェクトの発起人であり「NPO法人防衛技術博物館を創る会の代表」である小林雅彦氏は「残された時間はあとわずかです。今回、支援が集まらなければ、私たちの買い取り権利は失われてしまい、日本の防衛技術遺産保存は、また10年遅れをとることになるでしょう。同じ理想を共有できる方々と、今こそ、あるべき未来を作っていきたい。最後のご支援よろしくお願いします」と語り、残り半分となった目標金額に向けた支援を呼びかけた。残された時間はあと20日。平成最後の日に、この意義深いプロジェクトが完遂することを祈りたい。
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