GfKジャパンは、全国のドライバー約1万4500名に対し、オールシーズンタイヤに関するインターネット調査を実施し、その結果を発表した。オールシーズンタイヤは四季を通じて安定した走行を可能にする製品だが、2017年の販売実績は全タイヤの1%にとどまっており、市場拡大の余地は大きい。今回の調査によると、13%が「使用経験はないが今後の購入を検討」しており、一定の潜在需要が読み取れる結果となった。ドライバーのオールシーズンタイヤに対する認知率は79%に達したものの、うち半数以上が「オールシーズンタイヤという名前だけは聞いたことがあるが、どのようなタイヤかは知らない」と回答。今後の販売拡大には製品特性やメリットについての十分な理解を得てもらうことが重要といえそうだ。実際、製品説明文を読んだドライバーに、オールシーズンタイヤに対してどのようなイメージを持ったかと聞いたところ、35%が「便利」と回答。「万能」「一回試してみたい」というイメージを抱いたドライバーもそれぞれ25%にのぼった。オールシーズンタイヤ購入者に対してその理由を聞いたところ「シーズンごとのタイヤの履き替えが面倒だから」が26%と最も多く、次いで「タイヤ購入にかける総コストを抑えられるから」が19%。ドライバーは製品選択において手間軽減やコスト削減を重視しているようだ。また、「最近多い突然の雪の日にも、慌てずに走りたいから」という回答も16%あり、急な降雪への備えとして購入している層もいると考えられる。そのほか、購入検討の際、「最初は夏タイヤを買おうと思っていたが、最終的にオールシーズンタイヤを購入した」と回答したドライバーも16%。店員の説明やメーカーウェブサイトでオールシーズンタイヤのメリットを知り、購入に至ったケースもあるとみられる。エリア別にオールシーズンタイヤ使用者をみると、積雪の機会が少ない首都圏、東海、近畿、九州の比率が全国に比べ高く、都心部でのニーズが比較的高いと考えられる。オールシーズンタイヤの不満点や改善点については、「ノイズが気になった」「燃費が悪くなった」「乗り心地が悪くなった」といった回答がみられたものの、今後の使用への意欲は高く、「今後もぜひ使用したい」「どちらかというと今後も使用したい」との回答が86%となった。北海道・東北でもこの比率は88%に達しており、一般地域だけでなく、降雪地域でも今後オールシーズンタイヤの販売拡大の余地があるといえる。
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