埼玉県所沢市の「ところざわ自動車学校」で10月21日、「クラシックカーフェスティバルinところざわ」が開かれ、内外の名車・旧車合わせて約300台が集まった。毎年この時期に催される恒例のイベントで、今年で22回目。主催するところざわ自動車学校の澤田福衛校長はクラシックカーコレクターとして知られ、地元「ところざわクラシックカークラブ」の会長も務めており、関連の車両などがふだんは教習コースとして使われている会場内を埋め尽くした。この日は各地でクラシックカー関連のイベントが行われて車両の分散があったものの、スワップミートを含めて約300台が集まるという、相変わらず規模の大きさ。エントリー規定は1979年以前に生産された2輪車・3輪・4輪車で、バラエティ豊かな旧車が並んだ。圧巻だったのは、約100mの直線教習コースに展示されたアメ車。ホッドロットにカスタマイズした1928年製のフォード『モデルAセダン』や、派手なテールフィンなどが特徴のキャデラック『エルドラド』(1955)、7.4リッターのターボジェットV8エンジンを搭載したシボレー『モンテカルロ SS454』(1970)など、巨大でカラフルな車両が45台も並んだ。国産車ではプリンス自動車の車両が充実。初代『スカイライン』(1961)や新車時から未再生の『クリッパー』(1968)、6気筒エンジンを搭載した『グロリア スーパー6』(1966)など、一時代を築いたものばかり。その造りの良さが伝わってきた。また、『ギャランGTO』『ランサー』『ランサー セレステ』『FTO』などの三菱車、『べレットGTR』『117クーペ』などのいすゞ車、『360』『サンバー』などのスバル車など、系統だった展示も。日産『セドリック 430セダン』や『スカイライン』”ジャパン”をそれなりに改造した”西部警察軍団”なども注目を浴びていた。昨年はあいにくの小雨の中の開催だったが、今年は快晴。恒例のオールディーズのバンド演奏や様々な屋台出展なども行われ、来場者たちは心地よい秋の1日を楽しんでいるようだった。
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