ポルシェジャパンは8月10日から23日まで、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)、TOHOシネマズなんば(大阪市中央区)限定で「3.9sec Experience」と称した45秒のシネアドを公開する。「3.9sec Experience」は、近未来都市をイメージしたバーチャルな世界観で展開される、アトラクション仕立ての映像作品。タイムリミットに追われ、窮地を脱するストーリーとなっている。MX4Dの特性を活かした立体映像、エキゾーストサウンド、アクティブに動くシートなどを組み合わせることで、新型のポルシェ『カイエン・ターボ(スポーツクロノパッケージ装着車)』の3.9秒で100km/hに達する疾走感を味わうことができる。使用される音楽は、結成20周年を迎える「m-flo」のメンバー3人によって書き下ろされたオリジナルトラック。ダイナミックな加速と高揚感を表現し、実際に試乗しているような臨場感を演出するという。今回のシネアドについて、ポルシェジャパン執行役員マーケティング部長山崎香織氏に話を伺った。----:今回のシネアドの狙い、およびシネアドで作成した理由は?山崎香織氏(以下敬称略):カイエンは3代目となりすでに認知度は非常に高いと感じている。一番の理由は、20~30歳代の若年層に対して、カイエンの存在を知ってもらうためだ。広告手法としてシネアドを選択した理由は、“五感で感じられる”という点に加えて、数多あるプレミアムSUVのなかで、カイエンが特に優位性を有している“安定した高速性能”について、ターゲット消費者の印象に残りかつ肌で感じられるキャンペーンとして、検討を重ねた結果である。加えて、一般ユーザーがもつ「SUVはさほど速くないのでは?」という概念を覆すべく、キャッチーに訴える手法として、シネアドが最も適するという結論に至った。今後も、既存の広告媒体にとらわれず、様々な表現方法にも挑戦していきたい。----:シネアドを制作する上で最も苦労した点は?山崎:映像、音、座席の動きをどうシンクロさせるかにとてもこだわった。課題となったのは、スピードが上がっていく瞬間をどう再現するかという点で、特に加速時に加わるGフォースを表現するためのシートの動きは、カイエン・ターボの上質な乗り心地を再現するため微調整を繰り返した。臨場感を高めるため、実際のエンジン音を使用している。----:今後のキャンペーン展開は?山崎:カイエンについては、“Sportscar Together”をコンセプトとして、誰でも楽しめるスポーツカーであることをグローバルで訴求する。ポルシェジャパンとしては、今まで通りスポーツカーの楽しみを味わうことに重点をおいたサーキットイベント、さらに都市型やデジタルでのタッチポイントを設定したキャンペーンなどを検討している。今回のシネアドは日本国内限定の展開で、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』および『ジュラシック・ワールド/炎の王国』に作品を限定して、併映公開する。各劇場で1日あたり4~5回程度上映予定だ。3.9sec Experienceを目指して劇場に足を運ぶ際は、作品選びに注意していただきたい。