JAF(日本自動車連盟)と警察庁は、4月20日から30日の期間、6歳未満の子どもを対象に「チャイルドシートの使用状況」と「チャイルドシートの取付け状況、着座状況」調査を全国で実施、その結果を発表した。調査結果によると、チャイルドシートの使用率は前年比2.1ポイント増の62.7%と、2年ぶりに上昇。2002年の調査開始以来、過去最高の使用率となった。しかし、使用が義務付けられている6歳未満の子どものうち、3人に1人が依然としてチャイルドシートを使用していないという実態が分かった。また、1歳未満の使用率は84.4%で前年から減少したものの、1歳~4歳は67.9%、5歳が44.1%と、使用率がそれぞれ過去最高となった。しかし、5歳の使用率は1歳未満の約半分の使用率で、子どもの年齢が高くなるにつれて使用率が低下する傾向は例年と変わらなかった。また、取扱説明書通り正しく取付けられていたチャイルドシートは、乳児用・幼児用シート全体で38.4%だった。なお、ミスユースでは乳児用70.9%、幼児用64.0%がチャイルドシートを固定するための「腰ベルト(シートベルト)の締付け不足」だった。取扱説明書通り正しく着座していた子どもは、乳児用・幼児用・学童用シート全体で46.2%。 乳児用・幼児用シートのミスユースの多くは「ハーネス(チャイルドシートの子ども用ベルト)の高さ調節と締付けの不適正」、学童用シートは装置に対する使用時期が早すぎる「体格不適合」だった。