4月24日にオープンした京葉道京葉市川パーキングエリア(下り線)は、これといった目玉はないけど、実はここがなかなか新鮮。26枚の写真とともに見ていこう。都心を抜けて江戸川を渡り、建設中の外環道との交点、市川ジャンクションを過ぎると、本線から左へ分岐するPA流入ランプ(連絡路)がある。下り線のパーキングエリアなのに、建物は上り線側にあって、誘導路で右へぐるっとカーブして、上り線と同じ方向でPAに入る。上り線側に新設された京葉市川パーキングエリアは、鉄骨3階建て。駐車場やコンビニエンスストア(デイリーヤマザキ)を3階、トイレや休憩フロア、レストラン「松屋」を2階に配置した。3階の駐車場は、大型24台、小型94台、身障者2台、トレーラー1台という収容量。トレーラーは、出口連絡路の直前に縦列でとめる。店舗は2店、ともに24時間営業。これらのほかにエンターテイメント的な施設はないけど、このデイリーヤマザキと松屋が、地味にスゴい。デイリーヤマザキは、店内で製造する「できたておにぎり・サンドイッチ」や、千葉・東京の土産品を販売。この京葉市川PAだけでしか手に入らない地元メニューがあったりする。連休明けに寄ったときは、地元市川の梨のジャムを生地に練り込んだ、山崎製パンオリジナルのバウムクーヘン「和梨バームクーヘン」が棚に並んでいた。「一層一層、ていねいに焼き上げ、ふんわり食感に仕上げた」と山崎パン。ちなみに山崎製パンは、ここ千葉・市川で創業。本社機能は東京へ移ったけど、千葉県市川市の敷地には最近、「山崎製パン総合クリエイションセンター」なるおしゃれなビルが竣工した。さらに、プレミアム牛めしを出す松屋も、地上店では見かけない、そば・うどん、定食といった珍メニューをそろえる。松屋のそば・うどんも、気になる。2階のトイレフロアも広々。男性小14基・大11基 女性31基、多機能1基、家族トイレ2基。ベンチやテーブル、ソファ、コンセント付きカウンター、E-NEXCO Wi-Fi SPOTなどのフリーWi-Fi もあるから、ドライブ途中にノートパソコンやタブレットでかんたんな作業もできる。この清潔さと広々としている点も、流行りのサービスエリア演出にはない、地味にスゴいところ。ビジネスや旅行で都心方面へむかう上り線ドライバーたちからは、「朝、オレも松屋でめし食いたいのにー」「ヤマザキのできたてパンとコーヒーを買っていきたいのに上り線はないって、どういうこと?」「上り線側につくっておいてなぜ上り線から入れない?」といった声がSNSであがっている。でもだいじょうぶ。一部メディアの報道では、「上り線もつくる」と伝えている。たしかに、上り線の駐車スペースとして確保されていそうな1階部分は、まだ手付かずの状態。今後の公式発表を、期待して待ちたい。