始めに、今回新たに"SUBARU"のディーラーオプションとして新登場している"Clarion"の新機軸ナビゲーションと、ナビゲーション+カーオーディオシステムのプロフィールを紹介しておこう。ナビゲーションは、『Quad View(TM)ナビ(税込価格:17万4960円)』。カーオーディオシステムは『Full Digital Sound SPIRIT』で、『フロントスピーカーセット(税込価格:15万3360円)』、さらに追加で『リヤスピーカーセット(税込価格:5万8320円)』も選べる。
さらには、「8型のディスプレイが高精細であること(1280×720ドットの高精細HDディスプレイを搭載)」、「ナビゲーション本体でハイレゾ音源を再生できること」、そして「原音再生を極めた革新のカーオーディオシステム、『Full Digital Sound SPIRIT』を追加できること」といったストロングポイントも持っている。
そして『Full Digital Sound SPIRIT』は、デジタル音源をアナログ信号に変換せずに、デジタルのままダイレクトにスピーカーへの入力を可能とし、高音質で原音に忠実なサウンドを実現することが最大の特長だ。結果、当システムならではの高音質を実現できている。なお、現在この仕組みをカーオーディオで成立できているのは、世の中を見渡しても"Clarion"だけだ。
■"SUBARU"は1990年代前半から、"良い音"を提供するための活動を開始していた…。
ところで"SUBARU"というと、ナビゲーションやカーオーディオのディーラーオプションが充実しているメーカー、という印象がある。とりわけ、カーオーディオシステムの選択肢の多さは他の追随を許さない。今回、高音質システムとして定評のある『Full Digital Sound SPIRIT』が選択可能となったことでもそれを証明しているわけだが、このように音へのこだわりが発揮されている、その背景を訊いてみた。
なお、2代目"レガシィ"から初代"McIntosh"までの"SUBARU"車のメーカーオプションオーディオの音決めを担ってきたのが阿左美さんであり(阿左美さんは現在、ディーラーオプションオーディオの音決めを担っている)、"Clarion"側でそれを担当してきたのが上原さんだ。両氏の付き合いはすでに約25年に及んでいるという(上原さんは、『Full Digital Sound SPIRIT』開発の陣頭指揮を執ってきた人物でもある)。