国土交通省は、交通需要の時間的・空間的な偏在により特定の時間帯、箇所、路線で発生している渋滞に関して、各種交通データを活用して2017年の渋滞ランキングをまとめた。それによると2017年の高速道路の渋滞ワースト1位が前年2位だった中央自動車道・上り・調布~高井戸で渋滞損失時間は139時間だった。2位は前年1位の東名高速・上り・海老名JCT~横浜町田、3位が東名高速・上り・東名川崎~東京だった。4位は前年7位だった東名阪自動車道・上り・亀山JCT~鈴鹿。NEXCO3社と本四高速におけ2017年の渋滞損失時間の合計は2億1000人・時間で、高速道路を利用した1台あたり7分に相当する。年間の渋滞損失時間は8%増となった。都市高速道路のワースト1位は神戸線・上り・西宮JCT~第二神明接続部で、渋滞損失時間は390時間だった。2位は神戸線・上り・第二神明接続部~西宮JCT、3位が三郷線・上り・三郷JCT~小菅JCTと前年と同じ順位。4位は前年9位だった湾岸線・西行・東海JCT~川崎浮島JCTだった。都市高速道路における2017年の渋滞損失時間の合計は0.8億人・時間で、都市高速道路を利用した1台あたり7分に相当する。渋滞損失時間は前年比5%増だった。直轄国道のワースト1位は国道16号・千葉県柏市の呼塚交差点~大井交差点で渋滞損失時間は156時間だった。直轄国道における2017年の渋滞損失時間の合計は14億5000万人・時間で、年間で約81万人分の労働力に相当する。国道1~20号の渋滞損失時間は7億7000万人・時間。渋滞損失時間は前年と比べて4%増えた。