ほがらかな陽気に誘われて、お出かけが楽しいこの季節。ドライブの予定を入れている人も多いかもしれない。でも花粉症の人にとっては、行きたいけれどあの辛い症状と闘わなければと考えると、かなり憂鬱になる時期でもある。私もついに今年、花粉症デビューをしてしまった。運転中もクシャミを連発し、ヒヤリとすることもしばしば。外からの花粉侵入を避けるために、エアコンを内気循環にしてみるものの、どうもあまり効果がないような……。そんな時に勧められたのが、「エアコンフィルター」をもっと高性能なものに交換してみませんか、ということだった。今や、国産車にも輸入車にもほとんどのクルマにはエアコンフィルターが装着されていて、交換作業も自分で簡単にできるものが多い。その存在すら知らないという人や、面倒くさそうに思えてもう何年も交換していない、という人もいるのではないだろうか。私の愛車、ホンダ・CR-Zは昨年4月の車検時にエアコンフィルターを交換した記録があるので、ちょうど1年が経過している。エアコンフィルターの交換時期の目安は、1年もしくは走行15000kmごと。そうか、もう現在のエアコンフィルターはかなり性能が落ちているということだ。せっかく交換するなら、いいものを試してみたい!◆ドイツのプレミアムブランド「MANN+HUMMEL(マンウントフンメル)」社フィルターの実力は?ということで今回は、世界最大の自動車用フィルターメーカーで、ドイツではプレミアムブランドとなっている「MANN+HUMMEL(マンウントフンメル)」社のエアコンフィルター、「マンフィルター フレシャスプラス」を装着してみることにした。ドイツの自動車メーカーはもとより、世界の多くの自動車メーカーが純正品採用をしており、輸入車ユーザーからの支持が高い、知る人ぞ知るエアコンフィルターだ。その口コミが広がり、国産車ユーザーからもぜひ装着したいと熱望されて、最近では国産車対応のラインアップも充実しているという。鮮やかなイエローの箱に入ったフレシャスプラスは、取り出してみるとズシリと重い。なんでこんなに重いんだ? と不思議に思いつつ、交換作業に取り掛かった。CR-Zは、グローブボックスを開けると奥の方にエアコンフィルターの装着口がある。その蓋を外して、古いエアコンフィルターを取り出し、新しいものを差し込めばもう完了。ものの3分で、拍子抜けするほど簡単にできる。注意点といえば、上下の向きを間違えないよう、「↓AIR FROW↓」の表示を装着口の表示と合わせて差し込むことくらいだ。取り出した古いエアコンフィルターを見てみると、細かなホコリや虫の死骸、枯葉などがたくさん。タンポポの綿帽子まで入っている……。このまま使い続けてジメジメする梅雨の時期に入ったら、ここにカビが生えてしまうこともあるんだとか。そんなところを通った空気を吸うなんて、考えただけでゾッとする。交換してよかった!◆予想を超えた結果にドライブが断然楽しくなるそしてさっそくドライブに出かけてみることに。走り出して、水温計が適温になったころを見計らって、外気導入でエアコンをつけてみる。今までは、最初に吹き出してくる風がちょっと臭いことがあったが、そんなニオイは全くなくなり、とても爽やか。スーーッと思わず深呼吸したくなるような、透明感のある風のように感じて気持ちがいい。しばらく走っているとそんなクリアな空気が車内に行き渡り、気がつけば目のカユミもないし、一度もクシャミが出ていない。この激変ぶりにはビックリだ。また、信号待ちでは目の前に路線バスがいた。普段ならすぐにエアコンを内気循環に切り替えるが、そのままにしてみた。それでも、排気ガスのイヤなニオイはまったく感じない。トラックの後ろでも平気で、これは快適。もう、どんなクルマの後ろでもいちいち気にしなくていいのは、運転中のストレスをかなり軽減してくれそうだ。さらに、1週間ほど経って再び乗ってみると、またまた驚くべきことに気がついた。実はCR-Zは私が独身時代から乗っていたクルマだが、結婚して夫が乗るようになってから、どうも車内にオヤジ臭というか、男性特有のニオイが染み付いてしまって、消臭剤などを吹き付けてもぜんぜん改善しないのが悩みだった。きっと、夫はタバコを吸うし車内でよく仮眠をとったりするので、汗もかいているはず。そんなものがシートなどに染み付いてしまったのだろうと諦めていたのだった。それが、夫が乗った翌日にもかかわらず、ドアを開けてもニオイがしない! 嘘みたいにすっかり消えているではないか。いつもは、アロマの香りでごまかしたりしていたが、そんなことをしなくても快適。これには本当に驚いた。これまで、新しいエアコンフィルターに交換すると、それなりに気持ちよさは感じていたものの、ここまで驚くほどの効果が実感できたのはフレシャスプラスが初めて。しかも、たいていは交換後少し経つと効果は薄れて、ほとんど感じなくなってしまうものばかりだった。いったいなぜ、車内が激変するほどの効果が得られるのか? その秘密が知りたくなり、マンウントフンメル社に取材を申し込んだ。お話を聞かせてくれたのは、オートモーティブ・アフターマーケット事業部 ディレクターの篠原弥彦さん、同アカウントマネージャーの伊藤克之さんだ。まず篠原さんは、私たちが想像する以上に汚染物質が入りやすいという車内環境について話してくれた。《マン・ウント・フンメル・ジャパン オートモーティブ・アフターマーケット事業部 ディレクター 篠原 弥彦氏》「今の時期は花粉の侵入を気にされる方が多いと思いますが、それだけでなくPM2.5も1年中飛散していますし、ダニなどのアレルゲンも入ってきてしまいます。また、まだ日本では一般的にはあまり問題視されていませんが、ヨーロッパではクルマのブレーキパッドが削られることで飛散する金属粉や、タイヤの磨耗による微細なタイヤカスなども、人体に有害だとして注目され、弊社ではそれを吸収するフィルターのような新技術の開発にも力を入れているほどです」なるほど、目には見えない様々なものが車内に入り込んできて、私たちはそれを無意識に吸い込んでいるという恐ろしい事実……。マンウントフンメル社は、自動車用フィルターだけを製造するメーカーとして世界最大規模を誇り、創業77年という老舗。長年蓄積されてきたノウハウに加え、1000名以上の研究&開発スペシャリストを擁し、日々そうした過酷な車内環境に対応する新技術の開発を行っている。その結果、最新のマンフィルター フレシャスプラスは国内で販売されているエアコンフィルターの中で、最高性能を実現。とくにその除塵性能には定評があり、例えば0.3ミクロンの粉塵を90%以上取り除けるのはフレシャスプラスだけ。ほかのPM2.5対応を謳っている製品では30%程度というものが一般的だ。ちなみに0.3ミクロンというと、人間の肺だけでなく血管にまで入り込めるほどの小ささだ。もちろんPM2.5ミクロンレベルの物はほぼ100%ブロックしてくれるし、抗菌・抗カビ性能も高いというから安心だ。ほかにも、私が驚いた脱臭効果について聞いてみると、伊藤さんが「初めてフレシャスプラスを持ってみた時に、重さを感じませんでしたか?」とひとこと。確かに! あの重さに秘密があるのだろうか。《マン・ウント・フンメル・ジャパン オートモーティブ・アフターマーケット事業部 アカウントマネージャー 伊藤 克之氏》「あの重さは、実はフレシャスプラスに使用している活性炭の量が圧倒的に多いからなのです。活性炭は脱臭効果があることで知られていますが、ティースプーン1杯分の表面積はサッカーコート一面分に匹敵します。その活性炭を、今回使用したフレシャスプラスでは一般的なクルマの純正エアコンフィルターの1.5倍となる、350g/m2使用しているのです。これによって、業界最高レベルの脱臭性能、排ガス吸着力を実現しています」バスやトラックの後ろを走っていても、排ガスが気にならなかったのは、このおかげ。そしてエアコンを内気循環にしておくと、車内のニオイをどんどん吸収してくれるということで、愛車に染み付いた夫のニオイがすっかり消えていたのも、これで納得。しかもその脱臭効果は1年ずっと続くというから、頼もしい限りだ。また、花粉やダニなどのアレルゲンを吸着し、その効力をなくす効果には、ポリフェノールを使用しているという。外にいた時はクシャミが止まらなかったのに、車内に入ったらすっかり治まったのは、何よりその性能の高さのおかげだろう。しかも、フレシャスプラスの秘密はまだあった。「高い除塵性能とその効果を長く続くようにするためには、なるべく表面積を広くする必要があるのですが、フレシャスプラスの表面を見てください。毛羽立っていますよね。こうすることで、表面積が圧倒的に広くなるのです」と篠原さん。次の交換時期までしっかりその役目を果たしてくれるフレシャスプラスは、その点でも優れていることを知ったのだった。それに、今はまだ3歳の娘を一緒に乗せて走ることも多いので、いくら高性能でも薬品などを多く使った製品は抵抗がある。でもヤシガラの活性炭や植物エキスから抽出したポリフェノールなど、天然由来の素材を使ったフレシャスプラスなら安心だ。こうして驚きの効果を発揮する理由を知れば知るほど、ますます「いいものと出会えた」という満足感でいっぱいになった私。花粉症やアレルギー疾患をお持ちの方はもちろん、最近どうも車内が臭いなぁという人、抵抗力の弱い赤ちゃんやペットを一緒の乗せることが多い人も、愛車のエアコンフィルターを今一度チェックしてみて! もし交換が必要なら、今度は性能にこだわってエアコンフィルターを選びたいもの。高性能なだけでなく、効果が長持ちするフレシャスプラスはぜひお勧めしたい製品だ。