ケンウッドは、12日に開催された東京オートサロン2018において2018年モデルの「彩速ナビ」やディスプレイ付きのAVユニットを発表。お披露目会場となったケンウッドブースで注目を集めている。今回発表された「彩速ナビ」は同社の最上位モデルとなる『TYPE Z』で、2DINモデルの「MDV-Z905」とサイズを200mmのワイド幅とした「MDV-Z905W」の2タイプ。ナビ機能の強化としては3軸のジャイロと3軸の加速度センサーによってGPS信号の届きにくい山岳路や立体駐車場でも正確に自車位置を割り出す「6軸慣性センサー」により測位性能を高めているのがトピックだ。また、同社ナビ上位モデルの特徴のひとつである「幅広い音楽再生」をより充実させるため、「LDAC」という音楽フォーマットにも新たに対応させているのが特徴だ。最近のホットワードである「ドラレコ」もしっかりと連携が強化されており、ナビ連動型ドライブレコーダーを組み合わせることで、フロント/リヤの同時録画ができるようになったのも注目される部分だろう。もちろん音質自体も「ケンウッド最高水準」にまで高められており、開発を担当したJVCケンウッドオートモーティブ分野のプロダクトエキスパートである渋谷英治氏は「ビクタースタジオのノウハウを生かした音作りで、車内を“走るリスニングルーム”にする」と胸を張る。いっぽうで「スマホのナビで十分だから車載ナビはいらない」という声にこたえる新商品がAVシステム「DPV-7000」。これは一見したところカーナビのようで7型のタッチパネル画面も組み込まれている。しかしナビ機能はなく、「Apple CarPlay」もしくは「Android Auto」を接続して、ナビはそのアプリを使うことを前提としているのだ。従来、このタイプのアイテムは「ナビの下位モデル」と位置づけられることが多かった。しかしこの「DPV-7000」のオーディオ機能はナビの上位機種「Zシリーズ」と同等に充実しており、もちろんハイレゾにも対応。渋谷氏は「これまでの常識を変えるハイサウンドシステム」と胸を張る。ケンウッドブースではそれら新商品などを実際に体験できるコーナーを設置。多くの来場者が触れて、新しさを感じていた。