1月7日(太平洋時間)、米国ラスベガスでは世界最大の家庭用電化製品の展示会「CES 2018」の前々夜祭とも言えるイベント「CESアンヴェールド・ラスベガス」が開催された。前回から規模も会場も大きくなった本イベントで、ひときわ注目を集めていたのが、ルクセンブルクの企業Ujetが発表した電動スクーター『Ujet エレクトリック スクーター』だ。ドイツで開発され、ルクセンブルクで生産されるこの電動スクーターは特徴がいくつかある。まず、折りたたみ自転車のように半分に折りたたむことができるということ。これは都会の移動手段として開発されたその経緯から、駐輪場がないような狭い場所でも止めておくことが可能となる。そして座席部分がバッテリーとなっており、こちらは取り外すことでキャリーバッグのように持ち運びが可能だ。そのまま自宅に持ち帰り、家のコンセントから充電することが可能。2時間の充電で最大150km走行することができるという。最高速度は45km/h。特徴はまだある。バッテリーを外した状態の重さがなんと32kgということで、男性ならば持ち上げることもそれほど難しくない。これにより、クルマに積み込んで、出かけた先で乗るようなことも可能となる。担当者によると、車体には航空機にも使われている素材を使用しているということで、軽量でありながら強度も十分ということだ。タイヤは特徴的なデザインをしており、そのほかには3G通信、GPS、Wifi、Bluetoothに対応しており、メーター部分にはタッチスクリーンが採用されている。スマートフォンを使って遠隔操作することも可能であり、盗難防止用のロックやモーターの始動もスマートフォンから可能だ。発売は、欧州の様々な都市で2018年上期に開始される予定。米国やアジア地域では2018年下期に発売予定だ。値段は大きなバッテリーを搭載したモデルが9990ドル、小さなバッテリー(航続距離は最大70km)を搭載したモデルは8900ドル。すでに公式サイトで受注を開始している。