23歳以下のカーオーディオ愛好家たちのライフスタイルを紹介している当連載。今週と来週の2回にわたっては、この秋に21歳になったばかりの若き“86”オーナーである林輝(ひかる)さんをフィーチャーする。林さんにとってカーオーディオとは…。◆中学3年の頃に“トヨタ・86”がデビュー。そのスタイリングに惚れ込み…。まずは、林さんがクルマ好きとなったルーツについて教えてもらった。林さんがクルマに興味を持ち始めたのは、中学3年のときだ。仲の良い友人がクルマ好きで、その影響でクルマ好きの血が目覚めた。「その友達とはいつも一緒にいましたから、気が付いたときには自分もクルマ好きになっていましたね。クルマ好き、というよりもズバリ“86”好きになっていたんです。マンガの『頭文字D』をよく読んでいて、それでまずは“AE86”に憧れるようになりました。するとちょうどその年に、新しい“86”が発売されるという発表があったんです。雑誌で写真を見て、惚れ込みました。クルマを持てるときが来たらこのクルマに乗りたいと強く思いました。以来、1度も心変わりすることはありませんでした(笑)。“86”にはすべてが備わっているんですよ。クーペが好きですし、走りにも興味があります。顔つき、デザインももちろん気に入っていますし、そして“AE86”との関係とか。ちなみに乗るなら赤と、そのころから決めていました(笑)」そうして高校を卒業し大手鉄鋼メーカーに就職した林さんは、最初のマイカーとして“スズキ・スイフトスポーツ”を所有する。「“86”を買うのは、クルマの運転に慣れてからにしようと、練習になるクルマを探して、中古の“スイフトスポーツ”を購入しました。頭金は親に援助してもらってローンも親の名義で組んだのですが、支払いは自分で。マニュアル車です。ミッションであることが大前提で、ある程度は走れて、しかし値段が手頃なクルマを探しました」◆念願の“86”が納車された翌日から、愛車を成長させていく取り組みを開始。社会人となった林さんは、“スイフトスポーツ”に乗りながら運転に慣れつつ、“86”を手にするために節制に努め、必死で貯金した。そうして根性で頭金を貯め、遂に念願の赤い“86”を手にする。「仕事は3交代で結構ハードなのですが、でも“86”のためにがむしゃらに働きました(笑)。“86”を手にできたときには、感慨も大きかったですね。中学のころから思い憧れていたクルマにようやく乗れることになって。嬉しかったです」そして納車された次の日に、林さんは『リクロス』の門を叩く。「友人がこのお店で、クルマのことをいろいろとみてもらっていたんです。その友人に紹介してもらって『リクロス』のことを知りました。お店に来て、まずはマフラーとテールライトやフォグライトを換えました。自分好みの“86”に育てていく作業に、早速取りかかったんです(笑)。この店では、クルマに関することを何でもお願いできるんです。頻繁に通っていた時期には、2週間に1度くらいのペースで来ていました。その時々でいろいろと、細かなパーツを入れ換えることもあれば、エアロパーツを装着したりとか、内容はさまざまです。今はひととおりのことが終わっていますから、前ほどの頻度では来ていないのですが、今後の計画は具体的にいろいろと練っています。これからも頼りにしたいと思っています」というわけで、林さんの“86ライフ”に、『リクロス』は欠かせない存在となっている。林さんは走りも楽しんでいるので、走りに関する部分のチューニングを中心に、ドレスアップパーツの装着、そしてカーオーディオのセットアップまで、すべてを『リクロス』に委ねている。◆「音が良くなってからは、渋滞も苦にならなくなった。むしろ音を楽しむ時間に」そんな林さんが、愛車“86”にオーディオシステムを投入したのは、“86”を手にして1年が経過したころだ。「このお店に来るようになった当初から、オーディオの入門プランがいろいろとあることを知って、興味を持っていました。自分は音楽も好きで、ドライブと音楽はセットだと思っています。なので、音が良くなるということにも関心を持っていたんです。そしてここに通うようになった1年後に、遂にスピーカー交換に踏み切りました。セットプランを利用しながらスピーカー自体をアップグレードさせて、ちょっと良いものを入れてみました。交換して音を聴いてみると、ガラリと変わっていて驚きました。クリアですし、ボーカルがしっかりと前に出てくるんです。マフラーの音が少々大きめなのですが、スピーカーを換えてからは、オーディオの音がマフラーの音に負けなくなりましたし。助手席に人を乗せても、みんなに音が良いと言ってもらえるのも嬉しいですね。ちなみに、走りに集中したいときにはオーディオの音は絞り気味にしています。そしてリラックスして運転しているときには、オーディオのボリュームは上げて。状況によって使い分けていますが、音楽は常に流しています。無音で走ることはないですね。音が良くなってからは、道が混んでも苦にならなくなりました。渋滞でクルマが止まるとマフラーは静かになりますから、その時は音楽に集中できて音を楽しめる。なので、渋滞は嫌いじゃなくなりました(笑)」林さんはこのように“86”生活を楽しんでいる。その中でカーオーディオも、林さんにとってなくてはならない存在となっている、というわけだ。今週は、これにて終了とさせていただく。次週はこれに引き続き、システムの詳細から、林さんが思い描いている今後への展望についてまでを、詳しく紹介していく予定だ。お楽しみに。