23歳以下の若きカーオーディオ愛好家たちが、どのようにこれを楽しんでいるのかを紹介している。今週は前回に引き続いて、スカイラインに乗る林さん(愛知県在住)をフィーチャーする。今回は、林さんが選択したシステムの詳細と、楽しみ方のポイントをお伝えしていく。■本格システムをライト仕様で導入。そしてその音に感動したからこそ…。林さんがスカイラインで良い音を聴くために選んだシステムは、先進のカーオーディオシステム、クラリオンの『フルデジタルサウンド』だ。これを搭載したのは昨年の夏。ある程度本格的なシステムを積みたいと考えてこれを選び、しかしミニマムな仕様として、現実路線での導入とした。フルデジタルサウンドプロセッサー(サウンドプロセッサー/ツィーター/コマンダー)『Z3』と、フルデジタルスピーカー『Z7』のみでシステムを形成し、取り付けにおいてはもっともライトな方式を選び、ドアへのスピーカー装着は“インナーバッフル”と呼ばれている内張りパネル内に収めるスタイルとして、ツィーターもダッシュボード上にポンと置く仕様で設置した。かくして『LEROY』が取り付けを実施したクラリオン『フルデジタルサウンド』のその音に、林さんは大満足する。そしてその感動が大きかったからこそ、早々にシステムアップを計画。どこまで音が良くなるのかを知りたくなった、といういうわけだ。林さんはその年の暮れに、早速それを実行した。クラリオン『フルデジタルサウンド』のフルデジタルサブウーファー『Z25W』をアドオンし、さらにはフロントスピーカーの取り付け方も変更。ツィーターはAピラーへ埋め込み、ドアのスピーカーは、“アウター化”と呼ばれている、内張りパネル面までにスピーカーの取り付け面を立ち上げるスタイルへと進化させた。またドア内部には、音響的なコンディションを改善させるための“デッドニング”作業も実施した。■段階を踏んだことで、音が良くなる感動を2回味わえた。こうして林さんのスカイラインのオーディオシステムは現在の形へと進化し、さらなる音質向上が成し遂げられた。そしてその音は、全国から強者が集結するサウンドコンペティション、『第3回ハイエンドカーオーディオコンテスト』の「ディーラーカー/ユーザーカー混合部門 クラリオンFDSクラス」で堂々の2位入賞を果たした、というわけだ。林さんはシステムアップまでの日々について、こう語ってくれた。「早いうちに、冬のボーナスが出たらシステムアップしようと決めたのですが、年末が来るのが待ち遠しかったですね。どうするともっと音が良くなるかをいろいろと調べたりしながら、楽しみに待ちました(笑)」ちなみに、「最初から現状のシステムとインストール方法を選択しておけば良かったとも思う」と言いつつも、林さんはこうも話してくれた。「でも、段階を踏んで良かった、というのが結論です。システムアップに取りかかるまでの半年間、ワクワクした時間を過ごせましたし、音が良くなった感動を2回味わえましたから。ところで『フルデジタルサウンド』からスコーカーが出るかもしれないというニュースを聞いて、これが出るのも楽しみにしています。それを付ければ、もう1度サウンドが進化する感動を味わえますよね(笑)」■「これからもできる範囲の中で、少しずつ音を良くしていけたらいいですね」なお林さんは、福井県に住む彼女のもとへ2週間に1度のペースで通っているのだが、「音が良くなって、長時間のドライブがより楽しくなりました」とも話してくれた。そして、初めてのサウンドコンペでの好成績については…。「表彰式ではガチガチでした(笑)。表彰台の上に上がることなんて、これまでの人生の中ではなかったことですから。でも、楽しかった。『LEROY』を選んで良かったです。感謝しています」最後に、こんな話も聞かせてくれた。「今後は、サブウーファーの埋め込みもしてみたいと思っています。実は前回システムアップをするときに、サブウーファーを埋め込むか、音の良いDAPを導入するか悩んだんですよ。でも音に効くのはDAP、と考えてそちらを選択しました。でも、やっぱりいつかはサブウーファーも埋め込みたいですね。そして、もっと音を良くしたい、とも思っています。ただ『フルデジタルサウンド』の場合は上限がありますから、その点では安心感があります(笑)。できる範囲の中で、より良い音を目指していけたらいいですね」林さんはそもそも良い音への意識が高く、着実にシステムを発展させてきた。しかしながらそうは言いつつもあくまでも、無理のない範囲で計画的に楽しんできた。ここがポイントだ。きっとこれからもじっくりとマイペースで、良い音を追求していくに違いない。若い方は特に、ご参考あれ♪