埼玉県羽生市の道の駅はにゅう内にある広場特設会場で10月7日と8日、「NOS缶コーヒーブレイク」が開かれ、両日合わせて200台以上の旧車が集まった。このイベントは、2009年に「旧車好きの愛好家が缶コーヒーでも飲みながら、気軽に集まってクルマ談議でも」というコンセプトのもとに始まったもので、2014年にいったん終了、今年3年ぶりの復活開催となった。主催は、自動車関連の雑誌や書籍を出版する芸文社の『ノスタルジックヒーロー』と『ハチマルヒーロー』の各誌編集部と道の駅はにゅう。全日本ダットサン会や埼玉クラシックカークラブ、宇都宮クラシックカークラブ、オールドカー倶楽部東京などが協力した。初日はスズキ『フロンテクーペ』と『セルボ』がずらりと並んで人目を引いたが、2日目は色とりどりのマツダ・オートザム『AZ-1』17台が集まり、注目を浴びていた。その最大の特色であるガルウィングドアを全車が跳ね上げ、1列に並んだ様は壮観。真横からのぞくと各車の室内がずっと奥まで見通せる演出に、見学者たちの「うわ、すごい!」という声が上がっていた。参加資格が1999年までに生産された車両とあって、1958年式のダットサン『1000』から1987年式のトヨタ『マークII』まで、バラエティに富んだエントリーもこのイベントならでは。トヨタ『2000GT』や日産『スカイラン』といった旧車イベントの”顔”のほか、北米から逆輸入した日産『240SX』や、ハイパワー&何でもあり仕様の三菱『ミニキャブ・ブラボー550スーパーチャージャー・ハイルーフZR 4WD』、屋根は後ろに回転して荷台に収納できるモーリス『マイナー・ピックアップ』など、レアな個体も目を引いた。初日は朝方小雨があったものの、徐々に天候は回復。2日目は夏日となって暑さがぶり返した。しかし、恒例のじゃんけん大会や、AZ-1やBMW『600』による子供の同乗走行などが行われるなど、終始和やかなムードのイベントであった。「ノスヒロ」の栗澤浩司編集長はあいさつで「10回の開催で終了しましたが、今回の11回目で改めて復活。これからは12回、13回と続けていきたい」と宣言。初回からこの「ノス缶」を取り仕切ってきたさいたま東サブロクオーナーズクラブの吉崎勝会長も「来年は山梨の某所で開催します」と意気込んでいた。