オートバックスセブン、P&G、テラサイクルジャパンの3社は、使用済みのクルマ用消臭芳香剤を回収し、新たな製品に再生する「クルマ用消臭芳香剤リサイクルプロジェクト」を10月1日より開始する。現在の分別した容器包装プラスチックのリサイクル率は44%にとどまり、真に環境負荷の低減に貢献するためには、単純にプラスチックの回収プログラムを展開するだけでなく、より多くの消費者にリサイクル活動に参加してもらう必要がある。クルマ用消臭芳香剤は、普段車内で利用しているため、自動車用品店への来店のタイミングで気軽に回収ボックスまで持参でき、リサイクルに取り組むきっかけにもなりやすいことから、今回、小売店舗での回収を検討することになった。同プロジェクトは、P&Gのエアケアブランド「ファブリーズ」とテラサイクルが協働で開発したもの。使用済みのクルマ用消臭芳香剤を一般消費者から回収し、テラサイクルに搬入。洗浄、加工の工程を得て、一旦プラスチック原料(ペレット)に再生した後、「反射板キーホルダー」にリサイクルする。反射板キーホルダーは、回収拠点となる全国のオートバックスグループ店舗を通じて、地域の小学校や団体へ寄贈する計画だ。回収ボックスは、全国のオートバックス・スーパーオートバックス563店で設置する予定。また、回収量、リサイクル率を高めるために、プラスチック製のクルマ用消臭芳香剤であれば、ファブリーズブランド以外の他メーカーの消臭芳香剤も回収の対象とする。