カーオーディオの“取り付け”には、さまざまなノウハウが存在している。それらについて、毎週1つ1つ掘り下げて解説している当コーナー。今週から新章に突入し、「ユニットサブウーファー」の導入に関連した事項について検証していく。ところで、単体で販売されている“ユニットサブウーファー”を導入しようと思ったら、これを取り付けるボックスと、これを駆動させるためのパワーアンプとが必要となる。今週はまず、「なぜにボックスが必要なのか」を解説していく。なお、ボックスが必要な理由は、「ユニットサブウーファー」だけに当てはまることではなく、すべてのスピーカーに共通した事柄である。さて、スピーカーは、振動板を前後に動かし、その動きによって空気を震わせ音を生み出す。そしてこの現象は、スピーカーの裏側でも同じように起こっている。表側から見て振動板が前に出た瞬間には、裏側から見ると振動板は奥に引っ込み、表側から見て振動板が奥側に引っ込んだときには、裏側では振動板が前に押し出されている。このように逆の動きではあるけれど、振動板が動いていることには変わりがなく、結果、スピーカーユニットは、表側にも裏側にも同じように音を放出している。ところが、振動板の動き自体は“真逆”だ。であるので、表側から発せられる音と裏側から発せられる音は、耳で聴く分には同じ音なのだが、波形としては“真逆”の状態となっている。そして…。もしも、波形が“真逆”の音が同一空間に混在することとなると、不思議な現象が発生する。不思議な現象というのは、“キャンセリング”だ。つまりは“打ち消し合い”であり、音が消えてなくなってしまうのであるスピーカーボックスは、この“キャンセリング”を起こさせないために存在してる。スピーカーユニットの裏側から発せられる音を閉じ込めて、“打ち消し合い”が起こるのを防ぐのだ。というわけで、「ユニットサブウーファー」を導入しようとするならば、まずは「サブウーファーボックス」を用意しなくてはならない、という次第なのである。ところが、箱ならばなんでもいいかというとそうではない。箱の設計によって、表に出てくる音の質が変わってくるからだ。今週はここまでとさせていただく。箱の設計の仕方で音がどのように変わるのかは、次週以降にお伝えしていく。乞うご期待。
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