JAF(日本自動車連盟)は、台風シーズンを前に、強風時のドア開けの危険性について検証を行い、その結果をホームページに公開した。車から降りる際、強風時はドアが勢いよく開いてしまい、隣の車を傷つけてしまう危険性がある。今回の実験では大型送風機で強風を再現し、2つのテストを実施した。テスト1では、隣に駐車した車の位置にパイロンを置いて、ドアを開けた際にパイロンの手前でドアを押さえられるのか検証した。その結果、子どもは2人とも風速20m/sでもドアを押さえることができなかった。大人2人は風速20m/sではドアを押さえることができたものの、風速30m/sでは男性が押さえきれず、風速40m/sになると2人ともドアを押さえられなかった。テスト2では、強風であおられたドアが隣の車にぶつかった時のダメージを風速別に検証した。その結果、風速があがるほどそのダメージは大きくなり、風速40m/sになると大きく目立つ凹みや傷が付いてしまうことがわかった。強風時は大人でも急に開くドアを押さえることは難しい。JAFでは、台風シーズンはもちろん、大気の不安定な時期は突風にも備えて、両手でしっかりドアを押さえながら慎重に開けるよう注意を呼びかけている。また子どもは勢いよく開くドアにつられて、車から転落する危険性もある。強風時は子どもにドアを開けさせず、大人が外からドアを開けて安全に降ろすことも大切だ。