マツダは5月30日、同社のロータリーエンジン搭載の市販第1号車、『コスモ スポーツ』が誕生50周年を迎えた、と発表した。コスモ スポーツは1967年5月30日、ツインロータリーエンジンを搭載した世界初の自動車として誕生。スタイリッシュな2シーターモデルは、マツダの最初のスポーツカーでもあった。総生産台数は、わずか1176台。しかし、コスモ スポーツはマツダにとって、記念碑的なモデル。トラックと小型車のメーカーから、独自のエンジニアリングとデザインを特徴とするエキサイティングなブランドに変身を遂げた。マツダのエンジニアは、ロータリーエンジンを商業的に実用化するために、多くのハードルを克服。市場投入までに、数十万km以上の走行テストを繰り返した。大手自動車メーカーを含む数十社が、ドイツのNSUとロータリーエンジンに関するライセンス契約を結んだが、成功したのはマツダだけだった。マツダは、「コスモ スポーツは、ブランドの革新的な伝統の基盤を築いた。ロータリーエンジンの背後にあるチャレンジャー精神は、SKYACTIVテクノロジーに受け継がれている」とコメントしている。