【検証】『DIATONE SOUND.NAVI』を使うと、カーライフはどう楽しくなるのか。Part.1 | CAR CARE PLUS

【検証】『DIATONE SOUND.NAVI』を使うと、カーライフはどう楽しくなるのか。Part.1

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アルファロメオ・ジュリエッタ by ウェイブトゥポート(鳥取県)
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「音が良いナビ」として評価の高い、『DIATONE SOUND.NAVI』。その最新シリーズのトップエンド機『NR-MZ200PREMI』を搭載した、2台の車両を取材した。この評判のモデルを使うことで、カーライフは楽しくなるのか、否か。そこのところを検証しようと試みる。

1台は、初めてカーオーディオをブラッシュアップさせたいと考える人に向けての好例的な車両、もう1台は、当機の機能をとことん使い倒そうとしているマニアックなオーナーの車両である。


■エントリーユーザー向けの、“手軽な本格システム”とは…。

今回ご紹介するのは、鳥取県の実力店“ウェイブトゥポート”が製作した、「アルファロメオ・ジュリエッタ」だ。このクルマは、同店代表の山本さんの奥さまの普段乗りの車両で、システムが完成したのは今年の初頭だ。

実をいうと山本さんは、一昨年にご結婚されたばかり。なので奥さまとしては、この「アルファロメオ・ジュリエッタ」が、初めてのオーディオカー、ということになる。

であるので、このクルマの搭載システムは、エントリーユーザーに向けたごくごくシンプルな、入門編的なものとなっている。しかしながらそうは言っても、最大級の満足度が得られるような完成度。純正オーディオとは別世界の、本格的なサウンドが楽しめる仕様となっているのだ。

システムの詳細を解説していこう。スピーカー構成は、「フロント2ウェイ+サブウーファー」という、ベーシックなスタイルだ。しかもフロント2ウェイスピーカーをドライブするのは、『NR-MZ200PREMI』の内蔵アンプである。外部パワーアンプは用いず、ナビだけでフロントシステムが完結されている。

なお、使用されているフロントスピーカーは、ナビと同じく「ダイヤトーン」の製品。ラインナップ中のミドルグレードに位置する『DS-G500』(税抜価格:16万円)である。エントリーシステムに用いるには高級なモデルではある。そして『DS-G500』を取り付けるインストールスタイルにおいても、上級なアプローチが実践されている。

特に注目すべきは、ドアの“ミッドウーファー”の設置方法だ。いわゆる“アウターバッフル”と呼ばれる、スピーカーの取り付け面をドアの内張りパネル面にまで立ち上げる方法でセットされている。こうすることで、スピーカーから放たれる音をダイレクトに車室内に届けることが可能となる。加工には手間がかかるが、音にとってはメリットの多い、本格的な取り付け方が施されている、というわけなのだ。

システムはシンプル、しかし、上級なスピーカーがハイレベルな手法で取り付けられているというこのクルマ。がしかし、本格的なサウンドを奏でられる最大の要因は、他にある。キモは、『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ200PREMI』にあるのだ。


■カーオーディオの音質を、一定レベルよりも上に持って行くために必要となるものとは…。

一般的なAV一体型カーナビでも、「フロント2ウェイ+サブウーファー」というスピーカーレイアウトを取り、フロントスピーカーを内蔵アンプで鳴らすシステムを構築可能だが、それを『DIATONE SOUND.NAVI』で行うと、ひと味もふた味も違ったものにすることができる。

その理由は、『DIATONE SOUND.NAVI』の「サウンドチューニング能力」が、ずば抜けて高いからだ。

カーオーディオには、良い音で楽しみ難い原因がいくつかある。主な原因は2つ。1つは、「リスニングポジションを左右のスピーカーから等距離の場所に取れないこと」。音楽を左右のchに録音し、それを左右のスピーカーで再生することで、録音をリアルに再現しようとするのが“ステレオ”なのだが、リスニングポジションが片側に寄ってしまったら、その恩恵を得られない。そしてもう1つの原因は、「音が、ガラスやパネルで反射しシートで吸収され、特性が乱れること」。

しかしながら図抜けた「サウンドチューニング能力」があれば、これらに対処可能となるのだ。『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ200PREMI』には、それが備わっている、というわけなのだ。

さらに言えば、『DIATONE SOUND.NAVI』の内蔵パワーアンプが、クラスを超えたレベルにあることも効いてくる。パワーに関しては通常のAV一体型ナビと同等であるものの、解像度がすこぶる高い。外部パワーアンプを追加しようしたときには、ある程度ハイグレードなモデルをチョイスしないと満足できない、と言われるほどだ。

というわけで、AV一体型ナビを核として、その内蔵パワーアンプでスピーカーをドライブしながらも、『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ200PREMI』ならば、ハイエンドシステムに匹敵するような本格サウンドが手にできる、という次第なのである。


■最新モデル『NR-MZ200シリーズ』となり、能力はさらに磨かれている。

さて、この「アルファロメオ・ジュリエッタ」の音は、そのとおりになっているのだろうか。運転席に乗り込み、確認させていただいた。かくして、試聴トラックを流して真っ先に思ったこととは…。

サウンドステージのリアルさに、まずは唸らされた。スピーカーから音が出ているという聴こえ方ではない。ボーカルが中心にすっと立ち、ドラムス、ベース、ギターがその後方の、それぞれが有るべき場所に配置されている。

音の質も至って良好だ。音の粒子が細かく滑らかなので、鼓膜に実に心地よく響く。低域の躍動感も際立っている。音が素早く立ち上がり、スパッと止められるので、小気味良くビートが刻まれていく。音に芯がありハリもある。

“ウェイブトゥポート”の山本さんに解説していただいた。

「『DIATONE SOUND.NAVI』は前作の『NR-MZ100シリーズ』で初のフルモデルチェンジが成され、ナビ機能も画質も、そして音質性能も、以前と比べて格段に進歩しました。それが『NR-MZ200シリーズ』となり、性能がさらに向上しています。正直、音に関してはもう上澄みはないだろうと思っていたのですが、その音の進歩が特に大きい。

細かなブラッシュアップが積み上げられていて、特に“S/N感”の向上が著しいですね。音楽を聴きながら、静けさを感じるんですよ。音が消えた瞬間が静かで、1音1音の分離も良いので、音と音の間の空間をも感じ取ることもできるんです。

『DIATONE SOUND.NAVI』ならではのサウンドチューニング能力の高さと、そしてシリーズ最高峰の音質性能の素晴らしさによって、内蔵アンプシステムであっても、ここまでのサウンドが得られるんです。

『DIATONE SOUND.NAVI』は、とにもかくにも、コストパフォーマンスの高い製品です。『NR-MZ200PREMI』は税抜価格が24万円ですが、この価格で高性能なナビと、美しいビジュアル能力と、そしてハイエンドな音質性能が手に入るのですから。

この「アルファロメオ・ジュリエッタ」は妻の普段の足なのですが、お店にあるときならばいつでも試聴していただけます。カーオーディオの音を良くしたいと思っている方に、まずは1度、このクルマの音を聴いていただきたいですね。『DIATONE SOUND.NAVI』をきっかけに、カーオーディオを楽しむ方が増えたらいいなと、常々思っています。多くの方にお薦めしたいですね」

『DIATONE SOUND.NAVI』ならば、ナビを換えただけでも(純正スピーカーのままでも)、リアルなサウンドステージの再現が可能だ。そしてさらにスピーカー交換、サブウーファーの追加まで行うことで、手軽にハイエンドシステムの音に迫るレベルのサウンドを楽しめる。

この「アルファロメオ・ジュリエッタ」の音を聴いて、そのことを再確認することができた。現在のカーオーディオの音に不満を感じているならば、『DIATONE SOUND.NAVI』の導入を検討する価値は大アリだ。音が良くなれば、カーライフの快適性は確実にワンランク向上する。
《太田祥三》

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