思えば昨年の『イースセミナー&ショー2016』では、新作を含む3台のClarion『Full Digital Sound』デモカーが展示され、一気にその実力のほどが業界関係者の間に知れわたることとなったのだが、そこから1年を経てまたもやこの会で、『Full Digital Sound』がセンセーショナルな話題を振りまくこととなったのだ。
その新たなユニットは、『Full Digital Sound』の発売が発表された昨年1月開催の『東京オートサロン2016』でデビューしたデモカー、『スバル・BRZ』に搭載されてお目見えした。そして早速その音が、来場者たちにデモンストレーションされることと相成った。
ところで冒頭でも触れたように、『Full Digital Sound』に“ミッドレンジ”が追加されることを願う声は、かねてから各所で耳にしていた。というのも、特にベテランカーオーディオ愛好家たちの間では、圧倒的に3ウェイが支持されているからだ。カーオーディオにおいては、2ウェイよりも3ウェイに大きな利得があることが、定説となって浸透しているのである。
実際は現状の『Full Digital Sound』においてもステップアップの楽しさは味わえる。後からサブウーファーを追加する、デッドニングを見直す、スピーカーインストール方法を変更する等々、音を進化させる手立ては多々あるのだ。しかしながら新スピーカーユニットがラインナップすれば、その楽しみはさらに深まる。『Full Digital Sound』は、今以上に魅力を放つ…。