ボディショップ、プロショップ、整備機器など、自動車修理や整備に関わる事業者組合であるBSサミットは、今年も組合企業合同で大きなブースを出展していた。ブースには、洗車用品、ケミカル品からフロン回収機、アーク溶接機まで幅広い事業者の展示が集まっている。プロショップや整備工場などが関連製品や技術をまとめて見るのもよいが、BSサミットのブースには他にも狙いがある。同組合理事、広報委員長 栄治保則氏に話を聞いた。「BSサミットでは『エクセレント工場』というコンセプトで、次世代の整備工場を目指す企業の集まりです。グループの中で新しい設備や技術についてお互い情報共有することで、品質の高い整備、修理を提供するために組織しました。」たとえばボディでいえばアルミやカーボンなどの素材に対応できる板金・補修技術を持つ工場などが加盟しており、技術向上に努めている。法整備に関しては、自治体ごとに異なる消防法令(塗料、薬剤など可燃物の保管、取扱)の説明会を開催したり、議員連盟を支援するなどのロビー活動も行っている。加盟企業になるには、一定の基準を満たす必要があり、どんな工場でも入れるというわけではないが、修理の品質を担保するには必要だからだ。「修理の品質というのは目に見えにくいものですが、BSサミットの工場ならというブランドになるようにあえて基準を設けています。一般ドライバーにはわかりにくい部分ですが、しっかりアピールして市場への認知を上げたいですね。」最近の車はめったに壊れることはなく、ディーラーの整備工場でもエンジンを下ろすような作業は発生しない。しかし、BSサミットの加盟工場は、板金やフレーム修正でそのような整備は必要な作業だ。昔ほど頻繁に新車に乗り換えることができない現在、品質の高い整備や修理にも対応できる工場の輪が広がるのは、ユーザーにとってもメリットがある。
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