トヨタ自動車の豊田章男社長は、スマートフォンと自動車をつなぐ技術の標準化でフォードモーターと企業連合を設けることについて「自動車業界も今、大きな局面にきている。いろんなことで協力しないといけない。その大きな第一歩になっていくことを期待したい」と述べた。豊田社長は1月5日に都内で開かれた自動車工業団体賀詞交歓会で報道陣の囲み取材に答えたもので、「走る、曲がる、止まるに加えて、つながるというか自動運転というか、クルマもずいぶんロボット化していると思う」と指摘。そのうえで「そういう中においてクルマ業界1社でできることと、いろんな他業界と競争しつつ協調しないとできないことと、クルマ業界も安全、安心を第一に考えた時にルール造りなどいろんなことで協力しないといけないという話もでてきた。今回の動きは、その大きな第一歩になっていくことを期待したい」と話した。また2017年の取り組みついて「やはりこのくらいの規模の会社になると、ひとりのリーダーではなかなか難しい。より現場に近い、より商品に近い、より市場に近い、そういう多くのリーダーズで一緒にというか、経営をしていく必要性はあると思う。ただうちの場合は機能分業してきたのでなかなかそういう人材が育っていない。まだまだちょっと時間はかかると思うが、私の後継者ということも含めて人材育成を考えている」と語った。